昨今、データを活用するツールとして「BIツール」が注目されています。すでに導入している企業や、導入を検討している企業も多いかと思います。
しかし、「BIツール」と聞いても一体何をするものかイメージがつかないのではないでしょうか。実際に、私も言葉だけ聞いてもピンときませんでした。
そこで、BIツールとは「何者」で「何ができる」のかについて、BIツール「Tableau」の紹介をしながら考えていきます。
・BIツールとは
・BIツールをハンバーグ作りに例えて説明してみる
・Tableauはデータをわかりやすくビジュアライズし、プレゼンができるツール
・Tableau Desktopでデータをビジュアライズ
・終わりに
BIツールとは
まず、「IT用語辞典 e-Words」によると、
“BIツールとは、企業の業務システムの一種で、業務システムなどに蓄積された膨大なデータを蓄積・分析・加工し、意思決定に活用できるような形式にまとめるもの。”
引用元:http://e-words.jp/w/BI%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB.html
です。
「ふ~ん。。」
しかし、これだけでは具体的に何をするものかわかりません。
BIツールをハンバーグ作りに例えて説明してみる
そこで、BIツールの使い方・活用方法をハンバーグ作りに例えてみましょう。
Ⅰ)まず、材料(データ)をそろえます。
材料:ひき肉(顧客データ)、たまねぎ(売上データ)、卵(商品データ)、パン粉(顧客ID)など
Ⅱ)次に調理をします。(データを加工して意味ある情報にする)
1)たまねぎを切る(データを分割)
2)たまねぎを炒める・卵を溶く(データを加工)
3)パン粉を水に浸しておく(各データをつなぐ共通なキーを準備)
4)塩こしょうを加えて、ひき肉、たまねぎ、溶き卵、パン粉をこねる(データを組み合わせる)
5)ハンバーグの形に整える・フライパンで焼く。(データを整形する)
Ⅲ)盛り付ける(ビジュアル化する)
6)ソースをかけて、にんじんやポテトをそえて、お皿にきれいに盛りつける。(グラフやダッシュボードを作る)
Ⅳ)ハンバーグを食べる or 食べてもらう(プレゼンテーションする)
美味しければ、楽しい食事になり、微妙な味であれは食事の雰囲気も微妙になります。
この部分をビジネスに置き換えると、
データを意味ある情報にして、上司やお客様にプレゼンテーションをすることになります。プレゼンテーションが上手くいけば、次の施策が決まり、さらに新たな施策を仕掛けることができる、もしくは今の活動を理解してもらえるわけです。
そして、BIツールとは、上述のⅠ)~Ⅲ)のように、社内に転がっている様々なデータを意味のある情報にしてくれるのです。
しかし、その情報も周りの人に理解してもらわないと意味がありません。
Tableauはデータをわかりやすくビジュアライズし、プレゼンができるツール
当社で利用している「Tableau」というBIツールはデータの加工に優秀かつ、データのビジュアライズ、プレゼンテーションという点でも非常に優れています。つまり、グラフやダッシュボードの作成、プレゼンテーションする際に特に力を発揮するツールです。
Tableau Desktopでデータをビジュアライズ
では、Tableauでどのようにデータをビジュアライズできるかを、Google アナリティクスのデータを中心に例をあげつつ説明します。
Ⅰ)分かりやすく直感的なビジュアライズができる
1)データの差異がわかりやすい
左上グラフでは日別のサイトへの訪問数の推移を折れ線グラフで表現し、棒グラフで前日との差異を表しています。これを見ると5月22日に訪問数が伸びていることがすぐにわかります。
2)全体の推移と平均を同時に表現できる
右側の2つのグラフでは、赤い線で平均のコンバージョン率と売上を表しています。
こうして見てみると、5月20日の売上の下がり具合が気になりますね。これは、商品別の売上推移をみると原因がわかるかもしれません。
3)全体と部分を同時に表現できる
左下のグラフでは日別のセッション数(サイトへの訪問数)の推移を、全体とデバイス別で表現しています。
Ⅱ)クロス集計表が簡単に作れる
上のグラフはECサイトのデータをクロス集計表にしています。
背景が濃い緑になればなるほど、利益が出ます。これを見ると、テーブルは売れば売るほど赤字になり、逆に椅子や本棚は利益が大きいことがわかります。
Ⅲ)データの組み合わせが自由
上記は地域別の売上データと売上目標を比較しています。目標を赤い点線で示し、目標達成率を薄い赤(50%まで)、黄色(50~75%)、緑(75~100%)のエリアで表現しています。売上データと目標データを組み合わせることで、目標達成率を分かりやすく表現しています。
終わりに
BIツールはデータを整形し、情報を作れるツールです。作った情報は周りの人に理解してもらう必要があり、有益な情報は世に出なければ意味がありません。そのための手助けをしてくれるのがBIツールであり、わかりやすくビジュアライズできるツールがTableauです。
弊社では、Tableauでのダッシュボード作成支援を含めた定着化支援サービスを実施しております。「Tableauの導入を検討している」、「導入しているが、使いこなせていない」という方はぜひご相談ください。
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