本記事で触れているGoogleアナリティクスは、ユニバーサルアナリティクス(UA)を前提としています。
GA4を対象とした記事ではございませんので、ご注意ください。
Google アナリティクスは、もともと備わっている機能だけで取得できる様々なデータから、webサイトの評価やユーザーの行動を知ることができます。今回はその中でも「ページビュー」や、「平均ページ滞在時間」といった基本的な指標で、弊社のブログページにおけるユーザーの行動やページの評価を見ていきたいと思います。
※データのビジュアライズにはTableau desktopを用いています。
PV数と平均ページ滞在時間
まずは、弊社ブログの週間ページビューを棒グラフにし、ランキングしてみました。これをみると
2016年5月29日週では「WEBマーケティングブログ|株式会社プリンシプル」ページが最も閲覧されていることがわかります。これはブログのトップページです。
また、このグラフではバーの色でページの平均滞在時間を示しており、滞在時間が長くなるほど色が濃くなります。ブログのトップページは、バーの色が薄いことから、「よく見られているが、滞在時間は短いページ」と言えます。こちらは一覧ページなのでPV数を稼ぐことが重要で、ページに滞在させることが目的のページではないので滞在時間が短くても問題ありません。
一方、4位と5位のコンテンツを見てみると、バーの色は非常に濃いです。このことから、ページへ訪れたユーザーが内容をじっくりと読みこんでいるとわかります。言い換えると、「ユーザーが探していたコンテンツを提供できた」ページであると考えられます。
累計PV数と参照元
次に、累計のPV数とページ別の参照元について見ていきます。
下記グラフを見ると、コンテンツごとのユーザーの傾向が見えてきます。どのコンテンツも、公開当初は順調にPV数が伸びます(弊社からのSNS発信などがあるからですね)。一方、公開後1週間経つとコンテンツによりユーザーの行動が変わってきます。
例えば、「Aコンテンツ」に関しては公開後100日を超えても堅調にPV数を伸ばしており、また60%以上のユーザーが検索から流入していることから、「恒常的にユーザーのニーズがあるコンテンツ」と言えます。そのため、定期的に内容を更新し、最新情報をユーザーに提供していくことが重要なコンテンツと言えます。
一方、「Bコンテンツ」については公開直後は勢いよくPV数を伸ばしていましたが、
その後は伸びが鈍化していることがわかります。こちらは「一時的に人気のあったコンテンツ」と言えます。公開した時期に、世間で盛り上がっていた話題だったかもしれません。
まとめ
今回は「PV数」、「ページ滞在時間」、「参照元」、「ページタイトル」という4つの項目でコンテンツの評価をしてみました。Google アナリティクスをはじめとした解析ツールには、一見すると多くの指標やレポートがあるため使いにくいと思われがちですが、目的を決めれば簡単にサイト内のコンテンツやユーザーの動きをつかむことができます。
まずは、「サイトの何を知りたいのか、目的を定めること」と、「そのためにどのデータが必要か」を見極めることが重要です。解析なんか難しい、、と尻込みせずに、まずはシンプルに考えることがデータを見る第一歩だと私は思います。