社内でTableauを導入し人材育成を進めている、もしくは今から進めていきたいとお考えではありませんか?
また、トレーニングやヘルプデスクなどのサービスを既に利用しているけれども、本当に社内ユーザーのスキルアップに繋がっているかどうか分からないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、Tableauのスキルレベルをはかる方法を3つご紹介します。3つそれぞれタイプが異なりますので、ユーザーに何を求めるのか、モチベーションUPにつながるか、運営側は負担ではないか等を考慮の上、皆さまに適した方法をご検討ください。
記事の内容
- 方法1. Tableau製品認定資格試験
- 方法2. DATASaber認定制度
- 方法3. オリジナルの評価プログラムを構築
方法1. Tableau製品認定資格試験
Tableauのスキルレベルを最も客観的に測ることができるのが資格試験。「Tableau製品認定資格試験」はTableau社が開催しているTableauオフィシャルの試験で、社内のみならず対外的にもTableauの専門知識を持っていることを証明できる資格です。
DesktopとServerの2製品に対してそれぞれ試験がありますが、今回は多くの方が求められるスキルであろうDesktopの試験についてご紹介します。
Tableau製品認定資格試験の特徴
- レベルはSpecialist<Associate<Professionalの3段階
- オンライン受験(試験監督付)で24時間受験可能
- Tableauに関するスキルや知識の評価がメイン
- 受験費用がかかる
レベル | 求められる知識 | 推奨製品使用経験 | 受験費用 |
---|---|---|---|
Specialist | 機能と製品の基本的な理解 | 3か月以上 | $100 |
Associate | 機能と製品の総合的な専門知識 | 5か月以上 | $250 |
Professional | 高度な機能とビジュアルベストプラクティスの活用 | 12か月以上 | $600 |
※出典:アカウンタビリティと見返りのシステム – Tableau (2021年5月時点)
こんな企業様の導入がおすすめ
- 客観的な指標でスキルレベルを計りたい
- 受験費用の負担が可能
- 社内のユーザー規模が小~中
方法2. DATASaber認定制度
Tableau社オフィシャルではありませんが、TableauのスキルアップおよびTableauコミュニティの拡大を目的とした資格制度として「DATASaber認定制度」があります。
公式HP:DATA Saber – Journey of Expanding Data Intelligence
DATASaber認定制度の内容は以下のとおり。
- 受験したい人が弟子として師匠に従事
- テストの受験とコミュニティ活動でポイントを獲得
- その後、師匠の口頭試問を受ける
- クリア期限は3か月
受験者にとってはなかなかハードな内容となっています。合格した受験者は師匠として認定されるため、師匠×弟子の教育体制が社内で構築可能です。
DATASaber認定制度の特徴
- 師匠を見つけてから受験が可能
- 3か月の期限あり
- 試験のみならずコミュニティ活動(社内・社外)が必要
- 費用無し
こんな企業様の導入がおすすめ
- 社内での教育体制を構築したい(先生役を社内で育てたい)
- 社内でのコミュニティ活動(社内セミナー開催等)を推奨できる
- 費用を抑えたい
方法3. オリジナルの評価プログラムを構築
資格試験はスキルレベルの評価方法としてすぐに導入できる方法ですが、組織の目指す方向性にマッチした評価ができるとは限りません。その場合、社内オリジナルの評価プログラムを作ってみてはいかがでしょうか。
オリジナルの評価方法であれば、Tableau以外のスキル(データエンジニアやアナリストのスキル等)を含めた評価や、独自のレベルデザイン(レベル3に到達したらCreatorライセンスをゲットできる等)が実現可能です。
とは言え社内で1から作成するのは膨大な時間と労力がかかってしまいます。そのため、Tableau社が提唱するスキルベルト(社内段位プログラム)を、自社に合う形にカスタマイズするのが効率的です。
Tableau社のスキルベルト関する情報はこちらから
非公式社内段位制度:Tableauスキルベルトのご紹介 – Youtube
オリジナルの評価プログラムの特徴
- 組織に合わせた評価が可能
- 社内のユーザー全員を対象にできる
- コンテンツの作成にはTableau上級者レベルの人材が必要
こんな企業様の導入がおすすめ
- 社内のユーザー規模が中~大
- 今後さらにTableauの利用を拡大したい
- コンテンツを作成できるレベルの人材がいる(社内・協力会社)
おわりに
冒頭でもお伝えしたとおり、今回ご紹介した3つはいずれもスキルレベルをはかる方法ではありますが、それぞれの特徴があるため何がベストかは組織によって異なります。
社内のTableauユーザー数やどのようなスキルを評価したいのか、どのくらい時間、費用、労力をかけられるのか等、ぜひ皆さまの状況に応じてご検討ください。