公開されている現実のデータ(オープンデータ)をTableauで視覚的に分析し、「何が置きているか?」だけでなく「どうしたらよいか?」の提言までを「ストーリー」として提示するシリーズもののブログです。
以下のルールで運用して行きます。

  1. ・一般に公開されているオープンデータを分析対象とします。
  2. ・「何が起きているか?」だけでなく「どうしたらよいか?」までを提示します。
  3. ・分析、及び、提言は、本格的な調査の結果として提示するのではなく、あくまでも、与えられたデータのみから言えること。を対象とします。
  4. ・2時間以内で完成させます。深く分析する、よりは、短時間で全体の状況をつかむことを主眼に置きます。

第一回の本記事では北海道庁が公開している、北海道への「訪日外国人宿泊客」のデータを分析します。昨今、北海道に海外からの観光客が増えている。といったニュースは耳にしますが、本当でしょうか?また、訪日外国人宿泊客の増加を望ましいもの。という前提を置いた場合、どのようにしたら増やすことができるでしょうか?Tableauで視覚的に分析してみます。

データ

北海道への訪日宿泊客数は、こちらのWebページに掲載されている平成23年度から平成27年度までを利用します。

Tableauでの視覚的分析

ビジュアル分析の結果は、以下をご確認ください

YouTube

ビジュアル分析の過程は、以下の動画でご覧いただけます。

まとめ

  1. 提言1 : 月ごとの宿泊客数が大きく変動する。一年でも最も美しい季節のはずの春のお花見、秋の紅葉の季節に必ずしも宿泊客が多くない。宿泊客の多くを占めるアジア諸国の観光客に「お花見と紅葉」をアピールすると良いのではないか。
  2. 提言2 : 訪日宿泊客の7割前後が中華圏の国からです。ということは旧正月(春節)が最も訪日しやすい時期だと思います。ところが、北海道を代表するお祭りである「雪まつり」が春節と重なっていない。そこで、「雪まつり」は春節と合わせて開催したら良いのではないか。
  3. 提言3:北海道東部にはもともと宿泊客が少ない。また、北海道全体として夏場は平均宿泊日数が短い。夏場の東部の観光の目玉として、知床半島のネイチャーツアーをもっとアピールすると良いのではないか?知床は世界遺産です。

第二回は「平成13年民間企業退職金実態調査」のデータを取り上げます。お楽しみに。
本ブログで取り上げて欲しいオープンデータがありましたら、info@principle-c.comまでご連絡ください。

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木田和廣

早稲田大学政治経済学部卒。取締役副社長。カスタマーサクセス室室長。チーフ・エバンジェリスト。

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