はじめに
Google砲と言われるほど、流入に大きなインパクトを与えるGoogleディスカバー。自サイトが取り上げられるように様々な取り組みを行っているご担当者様は多くいらっしゃるかと思います。
実際、SEOコンサルティングの現場でも、
「Googleディスカバーにヒットしやすくなるにはどうしたらいいですか?」
「Google砲に取り上げられるためには何をすべきですか?」
といった質問を受けたことがあります。
Googleディスカバーに絶対に取り上げられる方法は、Googleからも公式に発表されているわけでもなく、ベストプラクティスはありません。そのため、今回ご紹介する方法を実施することで、確実に取り上げられるようになるというわけではございませんので、その点はご容赦ください。
本記事では、そもそもGoogleディスカバーとはなにか?というお話と、実際に露出が増えたSEO施策案をまとめました。Google砲を狙いたいご担当者様で、まだ試していない施策がございましたら、ぜひ一度お試しください。
Google Discover とは
Google Discover(グーグルディスカバー)とは、スマートフォンでGoogleアプリを開いたとき、検索窓の下部にユーザーのウェブとアプリのアクティビティに基づいて、興味関心がありそうな最新情報をレコメンドする機能のことをいいます。
ユーザーが検索する場合は、検索クエリに関連する最適な情報を提供しますが、ディスカバーの場合は、検索クエリに関係なく、Googleの自動システムからユーザーの興味や関心に基づいてコンテンツが表示されるようになります。
このGoogleの自動システム部分は検索アルゴリズムと同じようにどういった仕組みなのか、どうすれば表示しやすくなるのか公表されているわけではありません。そのため、みなさんどうすればディスカバーに取り上げられるのか試行錯誤されているわけです。
ディスカバーに取り上げられるためにやるべきこと【Googleからのヒント】
自動システムの中身はわかりませんが、Google Discoverに取り上げられるための最低限のルールとして、Googleはヘルプページにて、下記のようなルールを提示しています。
コンテンツがGoogleにインデックス登録されていること
検索でもいえることですが、Googleのデータベースにインデックスされていなければ、検索結果にも表示されませんし、順位がつくわけではありません。Discoverにおいてもインデックスされているコンテンツのみ、掲載される可能性があるということです。
Discoverのコンテンツポリシーを満たしていること
ポリシー違反のコンテンツはGoogle Discoverで取り上げられることはありません。
コンテンツポリシーには、有害なコンテンツ・中傷にあたるコンテンツ・不快なコンテンツ・テロリストのコンテンツ・アダルトコンテンツ・暴力や残虐行為のコンテンツ・下品な言葉や罵倒語・不正行為・誤解を招くコンテンツ・医療のコンテンツ・広告、スポンサーコンテンツ・著作権で保護されたコンテンツ・個人情報や機密情報・スパムやマルウェアがあります。
また、Google Discoverに取り上げられる可能性を高めるためには、下記の項目を意識しながら魅力的なコンテンツを作成するようにGoogleはおすすめしています。
“
・コンテンツの本質を捉えたページタイトルを、クリックベイト以外の方法で作成する。
・プレビュー コンテンツ(タイトル、スニペット、画像)に誤解を招くような内容や誇張した内容を入れて注目を集めたり、コンテンツの内容を理解するうえで必要な重要情報を伏せたりして、人為的にエンゲージメントを高める手法は避ける。
・病的な好奇心を掻き立てたり、刺激的な内容や怒りをあおる内容で注目を集めるような手法は避ける。
・時々の興味や関心をふまえたコンテンツ、ストーリーをうまく伝えるコンテンツ、独自の情報や考察を提供するコンテンツを作成する。
・日付を明確にし、署名を付け、各種の情報(著者、出版物、サイト運営者、関連する会社やネットワーク、連絡先)を提供することで、透明性を高めてサイト訪問者との信頼関係を適切に築く。
・魅力的な高画質の画像、特に Discover からのアクセスが発生する可能性の高いサイズの大きい画像をコンテンツに含める。サイズの大きい画像は、幅が 1,200 ピクセル以上で、max-image-preview:large の設定、または AMP を使用して有効にする必要があります。サイトのロゴを画像として使用しないでください。
Google の自動システムは、専門性が高く(E)、権威があり(A)、信頼できる(T)ページが多くあるサイトのコンテンツを Discover に表示します。この E-A-T を改善したい場合は、検索に関してサイト所有者に考慮するよう推奨されている項目と、同じ内容を検討してください。検索と Discover は異なるサービスですが、それらのコンテンツに適用される E-A-T に関する原則はほぼ同じです。
引用:Google Discover とウェブサイト – Search Console ヘルプ
”
以上をまとめると、
- ページ内容に則した魅力的なTITLEの設定
- クリックを誘発するような内容は避ける
- 独自情報や考察を提供するコンテンツを作成する
- 日付や著者、各種情報を透明性をもって提供する
- 高画質な画像を使用してコンテンツを作成する
- E-A-Tは選定の重要な要素
ということです。Googleから提示されているヒントはこの程度の内容となります。
Google Discoverに取り上げられる4つのコツ
ここまで、Googleの公式ヘルプを参照しながら、最低限のポイントをご説明してきました。
ここからは、私がSEOコンサルティングを行う中で、Discoverでの露出が実際に増えた施策など、Google Discoverにヒットしやすくなるコツを4つご紹介していきます。
あくまで、私の見解が多分に含まれていることについてご了承ください。
コツ① AMP化・画像サイズの最適化
あるメディアサイトを運営されているクライアントにおいて、AMPを実装することによりGoogle Discoverでの露出が大幅に増えたことがありました。またAMP化する中で、画像のサイズにもこだわり、幅を 1,200 ピクセル以上としました。
先程のGoogleヘルプにおいても、サイズが大きい画像は、AMPを使用して有効にする必要があるとの記載があります。
Google Discoverは、Googleアプリを開けばすぐに表示されるコンテンツであり、アプリの顔ともいえる位置に表示されるわけです。その画像が低解像度であったり、サイズが小さいとなるとGoogleからおすすめのコンテンツとして表示されにくいのではと仮説立てています。
この施策を実施したことにより、Discoverによる流入が1.5倍となりました。特にメディアサイトを運営されているご担当者様で、AMPや画像の最適化が未実施の場合、一度試してみることをおすすめ致します。
コツ② 一般的に人気なこと・注目されやすいコンテンツ
同じような情報を含むコンテンツであっても、そのコンテンツ自体の人気がDiscoverに取り上げられるか否かに影響していると考えられます。
例えば、週刊少年ジャンプ内のコンテンツについて発信する場合、「ONE PIECE」に関するコンテンツはDiscoverに取り上げられやすい傾向があります。また最近人気なコンテンツである「鬼滅の刃」に関するコンテンツも取り上げられやすいといえます。
つまり、Discoverがユーザーの興味や関心に連動してコンテンツをレコメンドするという仕様上、人気の無いものはユーザーの興味関心度が低くて、取り上げられないということです。
コツ③ 画像はほかに出回っていないものを使用する
他のサイトでも使用されているような画像ではなく、ユニークなものを使用するとDiscoverで露出されやすくなることもありました。
コツ④ E-A-Tは確実に影響している
E-A-Tについて、なにか指標が明示されているわけではないため、見解として述べにくいところはありますが、やはり有名なサイト・大規模なサイトのほうがGoogle Discoverに取り上げられやすいという傾向があります。
E-A-Tを少しでも改善していくためにも、下記のような疑問を頭に持ちながら自社ページを確認してみましょう。
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- ページが情報のニーズを満たしているかどうか
- 著者情報があるか、著者がテーマについて専門知識を持っているかどうか(資格や肯定的なレビューなど)
- そのページ自体を信頼できるかどうか
引用:How insights from people around the world make Google Search better
”
最後に
今回はGoogle Discoverに取り上げられるコツについて、解説しました。
Google Discoverの掲載を狙うご担当者様の施策案になれば嬉しく思います。