2024年6月25日に「45分でプロが解説!2024年上半期のSEOトレンド〜生成AIの活用やコアアップデート対応など〜」というテーマでウェビナーを開催しました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!
この記事では、本ウェビナーの内容をまとめていきます。
〈こんな方にオススメ〉
- SEO戦略の最新トレンドを学び、自社のマーケティング戦略に反映したい方
- すでにSEOに取り組んでいるが、最新のトレンドや技術を取り入れたい方
ユーザーが「情報」を検索する限り、SEOそのものの意義が薄れることはありませんが、その方法論は大きく変化しています。本ウェビナーでは、SEOを巡る最近のトレンドを、プリンシプルのコンサルタントが解説しました。
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2024年上半期の主なSEOトピック
2024年上半期の主なSEOトピックには下図のようなものがありました。(クリック/タップで拡大)
すべてのトピックを網羅的にとりあげられているわけではないですが、(SGEや「AIによる概要」などの)生成AIの活用、検索結果画面の変化や機能充実、構造化データの追加、コアアップデートやスパムアップデートなど、多様なトピックがありました。
繰り返されるアップデートに振り回されてしまうこともしばしばあるとは思いますが、本ウェビナーでは、全体を通して『点と点が「線」を作り、線と線が「面」を作る』という考え方をもとにお話ししました。
個々のトピックを「点」と考えた時、それを「線」として捉えることが大事です。そうすれば、これからの行く先を「予想」できます。
さらに「複数」の線をあわせて「面」を捉えることで、個々のトレンドの「背景」や「思想」を考えることができるのです。
繰り返されるアップデートに振り回されてしまうこともしばしばあるとは思いますが、Googleは、さまざまなアップデートを通じて、彼らが目指す「理想の状態」に近づこうとしていると考えられます。点と点を結び「線」とし、線と線から「面」を捉えることで、その「背景」や「思想」を理解することが大事です。
SEOとは?Google検索の大まかな仕組み
SEOを一言で説明するのは難しいですが、あえて例えるならば、『「帆」を張ったり、「帆」の張り方を工夫することで、ユーザーの検索活動という「風」から、ビジネスの「推進力」を産み出すための行為』と説明することができます。
では、Google検索の大まかな仕組みと各指標の整理をしてみましょう。
Google検索におけるクローラー、ユーザー、ウェブサイトの関係と、その間にあるさまざまな指標の関係は、おおむね以下のように整理されます。
これらに対して、
- 検出確率を高める
- クロール数を増やす=クロールバジェットの拡大
- カバレッジを改善する
- ページ評価を高める
- クリックされやすくする
等を行うことが、流入増加のための主なポイントです。
7つの「競争」から読み解くSEOトレンド
本ウェビナーでは、SEOの直近のトレンドを「競争」という観点(=線)から読み解くことで、各トレンドの背景や思想に迫っていきます。
適正なルールの下で行われる「公正な競争」には、さまざまな物事を「進化」し「発展」させる力があります。
このことは科学の世界でもスポーツの世界でもビジネスの世界でも、そしてSEOの世界でも同じです。2024年においては、SEOをめぐるさまざまな「競争」が激化していると考えられます。
本編では、以下について解説しました。
- ① 検索エンジン/検索サービス同士の競争
- ②-1 クロールバジェットの奪い合い
- ②-2 「盤面」におけるクリック争い
- ②-3 生成AIコンテンツとの闘い
- ③ マーケター/SEO担当者/コンサルタント同士の競争
- ④ 悪質なSEOと検索エンジンとの競争(攻防)
- ⑤ 検索エンジンとウェブサイトとの競争
これらの中でもここでは、
- ① 検索エンジン/検索サービス同士の競争
- ②-2 「盤面」におけるクリック争い
- ②-3 生成AIコンテンツとの闘い
の3つについてまとめます。
すべての項目についての解説を見たい方は、講演資料・講演動画をご覧ください。
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①検索エンジン/検索サービス同士の競争(ハッシュタグ検索)
ユーザーの「検索活動」において、Google等の検索エンジンはあくまで検索手段の1つでしかありません。ユーザーの検索手段は、検索エンジンの他にも、SNSや動画等へと多様化しています。
商材によっては、検索エンジンよりもSNSなどの他の手段が効果的であることもよくあります。そんな中、日本における「ハッシュタグ検索」の機能追加は、Googleの「危機意識」の表れとも捉えることができます。
ハッシュタグ検索とは:
最近日本でGoogle検索に加わった新しい機能です。Google検索でハッシュタグをつけて検索することができます。ハッシュタグ付きのキーワードを検索すると、ソーシャルメディアをはじめとするインターネット上の媒体から、タイムリーな話題やニッチな情報が表示されるようになりました。本機能は現在日本でのみ使えます。
また、ユーザーの「検索活動」におけるChatGPTやGeminiなどの生成AIの活用も、今後ますます増えていくと思われます。大手プラットフォームにおける生成AI技術の活用/提携も、さらに強化されていくでしょう。
②-2「盤面」におけるクリック争い
2022年末にイギリスのBrightonでSEOカンファレンスが開催されました。そこで発表されたSEMRush社の調査によると、何かのクエリを検索した際に、自然検索結果のページ(URL)をクリックしないユーザーの割合が増えていることが報告されました。
実際に現在のGoogleの検索結果画面を見てみると、従来よりも「賑やか」になっていると感じます。通常の検索結果以外にもクリックする要素が多い状況です。
このような状況では、主要キーワードにおける上位獲得とともに、「多くの枠で自社サイトを露出させる」ことも重要となります。
②-3 生成AIコンテンツとの闘い
Googleの検索結果画面に「AIによる概要」が表示される機能は、英語圏ではすでに通常ユーザーにも導入されています。日本でも、そう遠くない未来に導入されることが予想されます。
また、生成AIを用いた文章作成ツールはさまざまなものがリリースされており、今後もますます増えていくものと思われます。
AI生成コンテンツについて、Googleは「適切に使用している限りにおいては、ガイドライン違反には抵触しない」としています。今後生成AIを用いたコンテンツは世に溢れ、結果として先述したクローラビリティの問題などが引き起こされると考えられます。
コンテンツライターにおいては、生成AIが作りやすい「標準的な」「平均的な」コンテンツではなく、自身の経験や体験を元にした「ユニーク」で「独創的な」コンテンツをいかに用意するかが、重要となると考えます。
登壇者の外山は、『生成AIは人間の思考を「広げる」のをサポートする、「壁打ち相手」として活用すべきだ』と述べています。
まとめ
本セミナーでは、
- SEO戦略の最新トレンドを学び、自社のマーケティング戦略に反映したい方
- すでにSEOに取り組んでいるが、最新のトレンドや技術を取り入れたい方
に向けて、SEOを巡る最新トレンドやそれらに対する考え方についてお話ししました。
詳しい内容は以下より、講演資料・アーカイブ動画でご確認いただけますので、気になる方はぜひダウンロードしてみてください。
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