Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)の「高度なセグメント」機能に、2025年3月18日からURL登録機能が追加され、「特定のウェブサイトを訪問したユーザー」をターゲティングできるようになりました。
この記事では、新機能の使い方に加え、どのようなターゲティングが可能になるのか、活用方法も解説いたします。
YDAで「特定サイトを訪れたユーザー」のターゲティングが可能に
近年、インターネット広告業界は大きな転換期を迎えています。サードパーティークッキー規制により、従来のターゲティング手法が難しくなる中、注目されているのが「ファーストパーティーデータ」の活用です。
この流れを受け、Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)の「高度なセグメント」機能が進化しました。新たに、指定したウェブサイトを訪れたユーザーをターゲティングできる強力なツールが追加されました。
新機能の使い方
これまでYDAでは主に検索キーワードに基づいたターゲティングが中心でしたが、今回の新機能では、ウェブサイトのURLを指定するだけで、そのサイトや関連ページにアクセスしたユーザーをリスト化し、広告配信のターゲットに設定できます。
<使い方は簡単3ステップ>
- 1. URLを登録:ターゲティングしたいウェブサイトのURLを「高度なセグメント」に登録します。
- 2. ユーザーを自動で蓄積:Yahoo! JAPANの検索結果を経由して、登録URLとその下層ページを訪れたユーザーが自動的にリストに蓄積されます。
- 3. 広告配信:蓄積したリストを活用して、ピンポイントに広告をリーチできます。
例:https://example.com/ を登録した場合
〇 リストに蓄積されるユーザー
- https://example.com/aaaa
- https://example.com/aaaa/bbbb
× リストに蓄積されないユーザー
- https://xyz.example.com/
新機能の活用アイデア
1. リターゲティングの強化
自社サイトのURLを登録することで、過去に自社のウェブサイトを訪問したユーザーをターゲットにした広告配信が可能になります。これにより、リターゲティング配信をさらに強化し、補完することができます。
2. 競合サイトのユーザーへのアプローチ
競合のサイトURLを登録することで、Yahoo! JAPANの検索結果から競合サイトに流入したユーザーをターゲティングできます。
とくに商品詳細ページや料金ページなど、購入に近い行動を示すページをターゲットとして登録し、広告文で自社の優位性をアピールすることで、競合の訪問者を自社の顧客に転換することが可能です。
新機能利用時の注意点
この新機能を利用する際には、以下の点にご留意ください。
- 1つの「高度なセグメント」でキーワードとURLを同時に設定することはできません。
- 登録したURLおよびその下層ページは審査対象となります。審査に通らなかったURLに訪問したユーザーはリストに蓄積されません。
- ユーザーリストが作成されてから、そのサイズが反映されるまでには、1~2日ほど時間がかかることがあります。
最後に
YDA(Yahoo!ディスプレイ広告)の「高度なセグメント」に新たに追加されたURL指定機能は、これまでのターゲティング手法をさらに精密化する強力なツールです。
プライバシー規制が強化される現在、ファーストパーティデータを活用したターゲティングはますます重要になっています。この新機能を活用して、広告運用の効率化と効果を高めていきましょう。