全世界で人気の動画共有アプリ「TikTok」。2020年に運用型広告が開始されてからわずか4年で、動画広告市場を支える代表的なプラットフォームにまで成長しています。
若者向けのツールとして普及し、現在でもZ世代と呼ばれるユーザーの割合が高くなっています。一方で、主婦や会社員などの世代にも拡大しており、幅広い世代のニーズに合わせたコンテンツが増えてきています。
そんな急激な成長を遂げるTikTokについて、この記事ではプラットフォームの特徴から、動画広告市場の今後の展望についてお伝えします。
TikTokの特徴
フルアテンションで観られている
TikTokは、スマートフォン・パソコン・タブレット端末など複数のデバイスから視聴することができ、特にスマートフォンによる動画視聴が多くなっています。そんなユーザーの特性に合わせて、TikTokはUX(ユーザーエクスペリエンス)が最適化されています。
その結果、ユーザーに「フルアテンション視聴」、つまり集中してTikTokアプリ内の動画を視聴してもらうことが期待できるのです。
実際にTikTok社のユーザー調査によると、TikTokのユーザーは、他のSNSのユーザーに比べて「音声ONでの視聴」が160%、「全画面での視聴」が162%と高く、その一方で「ながら視聴」は50%と低いことが分かっています。
参照:TikTok for Business|TikTokユーザー調査レポート ~TikTokはユーザーにフルアテンション(主体的な視聴態度)で観られる傾向
フルアテンション視聴を可能にするUXの特徴
ではその「フルアテンション視聴」を可能にし、ユーザーの主体的な視聴態度につながるUXの特徴にはどんなものがあるのでしょうか。
ー理由その1:ユーザーにとって視聴しやすい環境
TikTokでは「ユーザーファーストな視聴環境」を取り入れ、ユーザーがストレスなく楽しみながら動画を視聴できるようなプラットフォームづくりを行なっています。その具体的な特徴として以下の3点が挙げられます。
- 1分以内の短尺動画
- 強制視聴ではなくユーザーが視聴するかどうかを選択できる
- おすすめ動画表示による新たな発見
ー理由その2:面白くて消化しやすいコンテンツ
TikTok上で配信されるコンテンツは、最長でも1分と他の媒体と比較して短いため、ユーザーにとってまさに「ちょうどいい」コンテンツとなり、ストレスなく最後まで見続けることが可能になります。
ー理由その3:新たな発見をもたらす
TikTokユーザーの多くは、視聴したコンテンツから新しい何かを発見することを求めています。
TikTok社の調査によると、ユーザーがTikTokを開く理由として「たまたま面白い動画に出会えるから」と回答した人が、他媒体の約1.8倍と多い結果となっています。
動画広告市場の成長
サイバーエージェント社の調査によると、インターネットで配信される動画広告の市場規模は2023年から右肩上がりで拡大していくと予測されています。その中でも縦型動画広告の市場規模は、今後15-20%ずつ伸び、2028年には2,088億円に達する見込みとなっています。
TikTokはまさに縦型動画広告を代表するプラットフォームの1つであり、今後さらに需要が高まっていくと予想できるでしょう。
参照:2024年国内動画広告市場は7,249億円に 縦型動画広告が急成長【サイバーエージェント調査】 | MarkeZine
さらにTikTok社の調査によると、「横型のコンテンツを縦型に編集することで、高い視聴率とエンゲージメント率が期待できる」と証明されています。
縦型に切り出すことで、横型のものと比較すると6秒間の視聴率は約4倍に、「いいね」「コメント」などのエンゲージメント率は約10倍になるとされています。
参照:TikTok For Business | 「TikTok広告クリエイティブTips」公開 〜横型動画を縦型に編集することで、効果を最大化
縦型動画広告市場の今後のさらなる拡大や、前項で述べたTikTokユーザーの「フルアテンション」な視聴態度に合わせて、コンテンツのサイズや切り出し方を工夫することで、大きな効果を得ることも期待できます。
まとめ
この記事では、TikTokのプラットフォームの特徴から、動画広告市場の今後の展望についてお伝えしました。「新たな発見」を求める幅広い年代のユーザーに向けて、今後大きく成長していく縦型動画広告を代表するTikTokで広告配信を始めてみてはいかがでしょうか。
プリンシプルではTikTok広告運用のご相談を受け付けております。ぜひお気軽にお問い合わせください。