はじめに

Google広告機能の名前が長くて覚えられない現象に悩まされている広告運用者です。「レスポンシブディスプレイ広告とは?」という記事は見かけるものの、「実際に入稿してみた」「その成果はどうなったのか」といったものは見かけませんでした。

そのため、実際に手を動かし、動画アセットを入稿した際に得られた情報についてご紹介していきます。2019年5月時点での情報になりますので、今後Googleのアップデート次第で変更となる可能性がある点をご了承ください。
※2023年時点では動画の自動生成機能があります。

著者が実際に設定した内容

ABテストを行うにあたり、以下の順序で課題を見つけ、そこからやることが決まっていきました。

  1. キャンペーンタイプ:
    ディスプレイ
  2. キャンペーンの単価設定:
    個別のクリック単価(※拡張クリック単価)
  3. 用意した動画:
    Youtubeにアップロードされた15秒の動画
  4. 動画以外に用意したクリエイティブ:
    横長画像、正方形画像、テキスト
  5. 日予算:
    ¥1,000/日
  6. クリック単価:
    ¥70
  7. 同広告グループ内に使用している広告タイプ:
    イメージ広告

Youtubeへ投稿している動画を広告として使用する場合は、動画キャンペーンを使用することが多いですが、今回は通常のディスプレイキャンペーンに設定しています。動画キャンペーンとの一番の違いは、入札戦略「クリック単価」を選択できることです。動画を再生しただけでは課金されず、クリックされて初めて費用がかかります。

YoutubeのURLを入力し、保存するだけで設定することができます。

入稿した結果

responsive display ad

19年5月時点では、動画のみの成果を切り出して比較することはできません。
従ってあくまで、動画アセットを使用した「レスポンシブディスプレイ広告」そのものに対する言及となります。広告承認後、1週間の比較です。

  1. 表示回数:
    イメージ広告 < レスポンシブディスプレイ広告
  2. クリック率:
    イメージ広告 < レスポンシブディスプレイ広告
  3. 平均クリック:
    イメージ広告 > レスポンシブディスプレイ広告
  4. 費用:
    イメージ広告 < レスポンシブディスプレイ広告

今回は諸事情によりイメージ広告vsスマートディスプレイ広告の比較となりましたため正確な比較はできませんが、イメージ広告と比較して、クリック単価が低下しました。

実際に入稿してみて分かったこと

Google広告のレポート機能には「視聴回数」「視聴率」といった指標がありますが、これらは動画キャンペーン用の指標であるためか、これらを確認することはできませんでした。

動画広告の指標とレポートについて
https://support.google.com/google-ads/answer/2375431?hl=ja

どの程度動画が再生されたのかが判明しないため、動画そのものの効果を知りたい場合は、動画キャンペーンを使用する必要があります。

さいごに

Tiktokのようなショートムービーが登場し、2018年頃から各広告媒体社でも動画用の広告フォーマットが実装されました。一昔前のような入札単価の手動調整が必要なくなってきている分、今後の広告運用者はクリエイティブ作成及び編集スキルを習熟することで、スキル道具箱を充実させ、クライアントの要望に満たす広告を設計することに時間を割くことが求められるのではないでしょうか。(それができなくてはいけない、というネガティブなものではなく、強みの1つになりうると筆者は考えています。)

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