皆さんはNetflix広告をご存じでしょうか？Netflixは2022年11月4日に月額料金を抑えた新プラン「広告つきベーシック」の提供を開始しました。
本記事では、数字で見るNetflixの特徴から、Netflixが提供する広告配信サービスの概況を詳しく説明します。
Netflixとは
Netflixは、サブスクリプション制のストリーミングサービスで、メンバーは様々なデバイスを使ってドラマや映画を視聴することができます。
Netflixの設立は1997年8月29日。現CEOのリード・ヘイスティングスと、ソフトウェア会社の役員だったマーク・ランドルフによって、カリフォルニア州スコッツバレーにて誕生しました。日本でのサービス提供が開始されたのは2015年9月で、今年で8年目を迎えようとしています。
数値で見るNetflixの特徴
①ストリーミングの市場シェア
出典：Nielsen、The Gauge、2022年6月
2022年6月時点でストリーミングの市場シェアは、ケーブル、放送を上回り33.7％となっています。そのうちNetflixは、Youtubeを上回る7.7％で推移しています。
②全世界におけるNetflixのアクティブユーザー数の推
出典：impress watch
2019年から全世界で右肩上がりに有料ユーザー数を増やしていたNetflixですが、2022年に入り、アジアを除く地域（アメリカ・欧州・中東・中南米）では有料ユーザー数が減少傾向にあります。一方でアジアではここ3年間順調に有料ユーザー数を増やし、今後も成長基調が続くと見られています。
③月額プラン
Netflixには「広告付きベーシックプラン」を含めて4つの料金プランが用意されています。目的・用途によって4つのプランから選択できる点はNetflixの魅力の1つであると言えますね。
④ユーザー（日本）の視聴行動
では、日本でのNetflixの視聴行動はどのようになっているでしょうか。
「視聴時間のうちテレビ視聴が占める割合」「35歳の広告プラン会員」「ジャンル別閲覧時間の割合」は図のとおりです。
Netflix広告とは
Netflix広告の特徴
Netflix広告は、本編開始前や本編の途中で配信されるインストリーム型の動画広告です。
Netflix広告の特徴
- 平均して1時間あたり4分の広告を15秒/30秒に分けて配信
- ノンスキッパブルの広告（視聴者はスキップまたは早送りが不可能）
- フリークエンシーは1時間に1回、1日に3回を上限とし、最小限の繰り返しを保証
- コネクテッドTV、PC、タブレット、スマートフォンなどのデバイスで配信
広告掲載面（今後の展開）
現在、TV番組、ドラマ、映画問わず様々なジャンルへ広告の配信が可能となっています。
また今後の展開として以下のターゲティングを検討しているとのことです。
- Netflixトップ10（最も視聴され、魅力的なNetflix映画とシリーズ10作品のコレクション）
- ジャンル別（ドラマ、コメディー、アクション、ラブストーリなど）
- 国（アメリカ/イギリス/カナダ/フランス/ドイツ/オーストラリア/日本/韓国/ブラジル/メキシコ/イタリア/スペイン）
レポーティング
配信後のレポーティング項目は以下が挙げられます。（想定段階）
- Impressions
- Media cost
- Video completes
- Unique reach
- Avg frequency
今後、広告の効果検証を強化するためDoubleVerifyおよびIntegral Ad Scienceとパートナーシップを締結し、2023年第1四半期より、Netflixへ出稿された広告の視認性やトラフィックを検証できるようになるとのことです。
入稿規定
以下がNetflixの入稿規定です。動画の長さやサイズ等の規定があるため、事前に広告を配信したいと考えているサービスに適しているかを確認するとよいと思います。
まとめ
今回はNetflixの概要とNetflix広告の特徴について解説しました。
2025年までに1兆円の市場規模になると予想される動画広告市場において、今後Netflix広告の需要も徐々に広がっていくと予想します。一方で冒頭に述べたようにユーザー数の伸びにも苦しんでいるNetflixですが、今後いかにユーザー数を増やし、広告配信プラットフォームとして確立した地位を築けるか注目していきたいと思います。
