近年、様々なアプリが開発され、連絡や情報収集、勉強、ゲームまで多くのことをアプリでできるようになり、暮らしに欠かせないものとなっています。
こちらの記事を読んでいただいている皆さんも、今日アプリを一度も利用していない、という人は少ないかと思います。
今回はそんなアプリを開発した方、またはプロモーションを担当している代理店に向けて、アプリ出稿の効果測定を行う際に利用されているAdjustの指標の定義について書いてみました。
AdjustのMAUの定義について
MAUとは、MonthlyActiveUserの略称であり、ある30日間に、アプリを開いたユニーク ユーザー数ですhttps://help.adjust.com/ja/article/understanding-dau-wau-and-mau-metrics
ちなみにDAUはDailyActiveUser、WAUはWeeklyActiveUserのことを指します。KPIにMAUを置いている人も多いのではないでしょうか。「MAU:10,000」でしたら、1か月に10,000ユーザーがアプリを使用したことになります。ここまではイメージがつく方も多いと思います。
しかし、次の場合いかがでしょうか?
8月31日~9月4日、5日間のMAU(Avg.MAUs)
月間ユーザー数ですが、月も跨いでいて、30日に満たない?5日間分のユーザー数がMAU?と疑問に思った方もいるかと思います。
筆者もアプリプロモーションを始めたばかりの頃は全く分かりませんでした。
実際の管理画面を図1に示します。
AdjustのMAU(Avg.MAUs)は指定した期間内の各日から30日遡り、使用したユーザーを足し上げ、それを指定した期間日数で割ると算出できます。
数式にすると下記となります。
average MAU = (MAU of day1 + MAU of day2 + … + MAU of dayN)/the number of days
図2のような場合はいかがでしょう?
【図2】MAU例
日付 | MAU |
---|---|
8月31日 | 68,401 |
9月1日 | 68,336 |
9月2日 | 68,205 |
9月3日 | 67,993 |
9月4日 | 67,766 |
例えば8月31日のMAUは
(8月2日~8月31日にアプリを起動したユーザー数)/1となります。
8月31日~9月4日までのMAUは
{(8月2日~8月31日にアプリを起動したユーザー数)+(8月3日~9月1日にアプリを起動したユーザー数)…+(8月6日~9月4日にアプリを起動したユーザー数)}/5日間となります。
Adjust上でのMAUの定義や計算方法を正しく理解し、アプリプロモーションの効果測定を行いましょう。
参考:https://www.adjust.com/ja/glossary/active-user/
Adjustのインストールの定義について
ここからは、アプリのプロモーションを目的としてウェブ広告を利用する場合のインストールについて記載します。
ウェブ広告を運用している方は戻りコンバージョン(「広告をクリックし、サイトに訪れたが離脱し、のちに再度サイトに訪れ、コンバージョンを起こす」ことを当社ではこのように呼称します。)という言葉を知っていると思いますが、Adjust上ではそのような概念は存在するのか、調べました。
前提:Adjustでユーザーがアプリを初回起動した時点でインストールとして計測されます。
https://www.adjust.com/ja/glossary/install/#インストールとは
・フィンガープリントのアトリビューション期間設定を6時間の範囲で変更した場合
Case1:広告クリック 後、そのままアプリストアへ遷移&インストールをした場合
→広告:クリック1 インストール1
Case2: 広告クリック後、アプリストアへ遷移。一旦離脱し、7時間後にアプリストア内検索を行い、インストールをした場合
→広告:クリック1 インストール0
オーガニック:インストール1 オーガニック(※1)にはクリックの概念が存在しない。
Case3: 広告クリック 後 、電波障害などの理由でアプリストアへ遷移できなかった。再度6時間以内にアプリストア内検索をしてインストールした場合
(idfa/gps_adidが取得でき、端末操作でidfa/gps_adidをリセットしない場合)
→広告:クリック1 インストール1
Casa2、3について、Adjustではフィンガープリント(※2)の設定はAdjustのオプションプランで1-24時間の範囲で変更することができます。6時間に変更した場合は、6時間以内であればトラッキングが可能ですが、6時間以上経過するとデバイスを識別できなくなり、インストールはオーガニックに計上されます。
Adjustでは、離脱をしてからインストールした場合に広告経由でのインストールとして計上される期間が短いので気を付けて運用しましょう。
フィンガープリントの設定はAdjustのオプションプランで1-24時間の範囲で変更することができます。計測したいアプリの目的に応じた設定を行いましょう。
https://www.adjust.com/ja/glossary/attribution-window/
※1広告表示を除いた検索結果からのサイトへのアクセスを指します。
※2フィンガープリント:Adjustでは広告がクリックされるとデジタルフィンガープリントを用いてモバイルデバイスを識別します。この手法を用いると、収集されるデータに個人情報は含まれません。ユーザーがアプリをインストールして開いた際にこの技術を用いモバイルデバイスが識別され、その後Adjustのサーバーでデバイスと広告ソースが結びつけられます。
参考:https://www.adjust.com/ja/glossary/attribution-window/
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