2023年10月17日に「GA4導入後に直面する課題と次なる打ち手 ~デモンストレーションで分析の流れも解説!~」というテーマでウェビナーを開催しました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!
この記事では、本ウェビナーの内容をまとめていきます。
〈こんな方にオススメ〉
- GA4を導入し、組織的な活用を進める責任者の方
- GA4を導入したものの、活用に苦戦している方
- 導入後、何に困っているのかが整理できていない方
本ウェビナーではGA4の導入、活用におけるお悩みを整理し、その課題に対する打ち手を解説しています。
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よくある3つの課題
各社でGA4の導入・活用が進められている中で、お客様からよくお伺いするお悩みには以下の7つがあります。
- 具体的な操作方法が分からず、GA4を使いこなせていない
- ディメンションや指標の定義、言葉の意味などが分からない
- GA4での分析の流れがつかめていない
- どの指標を追っていけば良いのか分からない
- KPI設計がGA4と合っていない、KPI設計ができていない
- 必要なデータが取得できていない
- 自社に合ったGA4のカスタマイズができていない
これらのお悩みを整理すると、以下の3つの課題に分類できます。
- 具体的な操作方法が分からず、GA4を使いこなせていない
- ディメンションや指標の定義、言葉の意味などが分からない
- GA4での分析の流れがつかめていない
→課題1 GA4に関する知識不足・操作方法が分からない
- どの指標を追っていけば良いのか分からない
- KPI設計がGA4と合っていない、KPI設計ができていない
→課題2 目標設定ができていない・適切な指標が分からない
- 必要なデータが取得できていない
- 自社に合ったGA4のカスタマイズができていない
→課題3 設定まわりの整理ができていない・データの取得不足
これら3つの課題はどのように対処すればよいのでしょうか?
課題1:GA4に関する知識不足・操作方法が分からない
【課題】
GA4に関する知識不足・操作方法が分からない
【打ち手】
自身に合った学習方法で操作方法だけではなく、基礎知識や分析の流れ等も学び、実操作を通して体得していく
「必要なレポートが見られるようになりたい」「探索レポートを使って深掘り分析をしたい」など、ご自身の業務内容によって、活用度合いや習得したいスキルはさまざまかと思います。
GA4の主な学習方法として、書籍、動画(有料のもの含む)、研修/トレーニングの3つがあります。ご自身のレベルや状況に合った学習方法を選ぶことで、分析範囲が広がり、より効果的で正しい改善施策を導き出せるようになります。
よく伺うのが、「まず比較的安価な書籍や動画で学習したものの理解しきれず、その後研修/トレーニングを受講する」というお話です。
これには、UA(ユニバーサルアナリティクス)と比べてGA4の操作方法が複雑化していることや、度重なるアップデートについていけないというお悩みが背景があるのではないでしょうか。
また、部分的な操作方法が理解できてもどのように施策に繋げれば良いか分からず、数値の増減を追うだけになってしまうという声もよく耳にします。そういった方には、カスタマイズ性や質問対応が充実した、研修/トレーニングでの学習がオススメです。
課題2:目標設定ができていない・適切な指標が分からない
【課題】
目標設定ができていない・適切な指標が分からない
【打ち手】
以下の手順に沿って、自社のビジネスに合ったGA4の活用設計を行う
1. 顧客像・ジャーニー可視化
自社における重要な顧客像を整理して、ターゲットユーザーのカスタマージャーニーを可視化する。
- 自社にとってのターゲットユーザーはどんな方なのか
- 自社とのタッチポイントはどこか
- サイト内ではどのように行動をしてコンバージョンまで辿り着くのか
- その先LTVはどうなっているのか
等を整理しましょう。
2. KPI定義
ジャーニー最適化の観点で、現状課題と今後取り組むべき施策を整理。今後の課題・施策から逆算し、重要な指標にブレイクダウンする。
例として、以下のお弁当のケータリング会社のサイトをモデルにした、活用設計の例をご覧ください。
購入前、初回購入時、購入後という流れの中で、それぞれの心理やタッチポイント、行動、課題や施策、KPI・KGIをまとめています。
この表のように、まずは自社のサービスに合わせてそれぞれの項目をまとめます。その上で、これらのKPIに対応する適切なGA4の指標を整理しましょう。
3. レポーティング設計
今後定期的に追いかけるべきレポーティング項目や分析事項をリスト化。最終的には、それらレポーティングに必要とされるGA4データ定義へ落とし込む。
「2.KPI設計」を元に整理しましょう。よくある落とし穴として、昔からあるKPIツリーをそのまま当てはめて使い続けたり、一部の担当者で作成したものが全社的に浸透しないという問題があります。それらを解決するために、マーケティング部門以外の方の協力を仰ぐことも効果的です。
分析軸を設定することで、サイト改善や施策の成果分析の基準ができます。
課題3:設定まわりの整理ができていない・データの取得不足
【課題】
設定まわりの整理ができていない・データ不足
【打ち手】
追加で必要なデータ、分析しやすい設定を整理し、追加データの取得や設定を行う
オススメの取り組み方は、先述した課題①②の後に取り組むか、同時進行で進めていく流れです。
自社にとっての分析しやすい設定はどういったものか?必要な追加データはあるか?という観点で精査を行い、GA4上で設定を行います。また、データの追加取得等は社内のエンジニアや代理店に設定を任せるのもオススメです。
一度設定を行うと多くに影響が及ぶため慎重に進めるのが良いでしょう。また、推奨イベントを設定する場合は、Googleが指定しているイベント名で統一しましょう。
この際、権限の整理やルールを決めないまま社内展開すると、統制がとれず使いづらくなってしまう可能性もあります。日々の分析にも影響するため、社内ルールの整理も重要な作業の1つです。
これらによって、自社ビジネスに合ったデータ取得・設定により、細やかな分析が可能になります。
まとめ
ひと言に「GA4の導入や活用に悩みを抱えている」といっても、さまざまな課題や解決方法があります。まずは、ご自身の悩みが、3つの課題のどれに分類されるのか、どのような解決策があるのかを整理することが大切です。
ウェビナー内では、実際にデモンストレーションを用いて分析の流れも解説しました。ウェビナー動画でご覧いただけますので、気になる方はぜひダウンロードしてみてください。
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また、弊社では今回ご紹介したようなGA4を用いたデータ分析や、GA4の導入支援も行っております。お困りごとがあれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。