昨年Googleが「マイクロモーメント」という概念を世界のマーケターに向けて打ち出しました。
人々が「知りたい」、「買いたい」、「行きたい」といった「なにかをしたい」と思った瞬間に、手元にあるスマートフォンですぐに情報収集を行い消費の意思決定を行うようになったという消費者行動の変化を伝えるものでした。
ウェブビジネスに取り組まれているマーケターの方であれば、この変化をダイレクトに実感されている方も多いかと思います。
筆者の担当しているクライアントのサイトでもスマートフォンからのアクセス、コンバージョン比率が高まり、一方で平均滞在時間が短くなっているようなサイトが増えています。
こうしたユーザー行動の変化に対してマーケティングアプローチにも変化が求められています。
筆者が考えるこれからのマーケティングにおけるキーワードは、このマイクロモーメントをとらえた「One to Oneアプローチ」です。
「今~したい」、「ちょうど~している」というユーザーに対して、”タイミングよく”、”ユーザーのニーズを満たす”コンテンツでアプローチすることが重要だと考えます。アプローチのタイミングがずれたりニーズとずれたものだったりすれば、ユーザーは別のサイトに行ってしまうでしょう。
では、具体的にはなにをしていけばよいのか?
上記のようなユーザーの行動の瞬間をとらえOne to Oneのアプローチをしていくことが可能なツールが登場しています。
以下、現状すでにECサイトで実績を上げているおすすめのツールとともに、One to Oneアプローチの例をいくつかご紹介します。
サイトの接客力アップならFlipdes
特にスマホユーザーのCVR改善をしたいECサイトにおすすめなのがFlipdeskです。
ユーザーのウェブ上の行動に合わせて、タイミング良くキャンペーンのポップアップバナーや商品リコメンドを表示できるツールです。
実際の店舗で行われる接客サービスのように、ユーザーの行動からその時のニーズをとらえてリアルタイムでアプローチすることができるため「サイト接客ツール」と呼ばれています。
例えば以下のような活用事例があります。
■初回来訪ユーザーに対してのみ、初回限定トライアルを訴求
■サイトをじっくり閲覧しているがまだ購入していないユーザーに対して、お得なクーポンで最後の一押し
上記はほんの一例ですが、自社の商品やサービスに合わせて、タイミングよくニーズに合ったアプローチをすることでCVRや購入単価を着実に伸ばすことができます。
初期導入費用5万円、月額5千円~と比較的低予算から気軽に導入できることもおすすめの理由です。
バナー広告を自動で最適化するならCriteo
直前に閲覧されていた商品と一緒に、似たような商品が動的にレコメンド表示される広告を目にすることがあるかと思います。
こうした動的リマーケティング広告の一つとして、よく見かけるディスプレイ広告がCriteoです。
一人ひとりの行動に合わせて表示されるコンテンツやタイミングを自動で判断・最適化してくれるため、手間がかからないわりに効果の高いOne to One施策となっています。
■閲覧履歴に合わせてレコメンド商品をディスプレイ広告で表示
ただし、最初に自社サイトの商品データフィードの構築が必要なため、まずは専門業者に相談してみるとよいでしょう。
弊社でもGoogleタグマネージャを利用したCriteoのデータフィード構築・運用を支援しています。
Criteoの実施には、目安として月間で4万以上のサイト訪問ユーザー数が必要です。
さらに追いかけて刈り取るNaviPlusリタゲメール
サイトで商品を閲覧したユーザーや、カートに入れたのに離脱してしまったユーザーを追いかけるリターゲティングメールも、実施すれば効果が上がりやすい鉄板のOne to One施策といえるでしょう。
ここでもポイントは「タイミング」と「ユーザーのニーズに合ったコンテンツ」です。NaviPlusリタゲメールでは最短15分から、自動的にユーザーが閲覧したりカートに入れたりした商品をメールに差し込むことができます。
初回は30日間無料で利用できるので、とりあえず試してみたいという方にも気軽に導入いただけると思います。
おすすめのツールを簡単にご紹介させていただきましたが、こういったツールは導入するだけではなく自社のターゲットユーザーのニーズをしっかり分析したうえで、施策のタイミングやコンテンツを設計・運用改善していくことが非常に重要です。
プリンシプルはお客様サイトへの、FlipDesk、Criteo、Naviplusリタゲメールの導入のご相談に対応しています。
導入をご検討されている方は、「どの程度のCVRアップが見込めそうか?」を事前に診断させて頂きますので、当社ホームページのお問い合わせフォームからご連絡ください。
【参考】
Micro-Moments:Think with Google:
https://www.thinkwithgoogle.com/collections/micromoments.html