弊社は2022年2月8日に、ウェビナー「グローバルマーケター向け!米国のマーケティング市場の現状と2022年の展望」を開催し、アメリカにおける広告市場の動向から分かるマーケティングの現状と注目される媒体をご紹介しました。

この記事では、本ウェビナーの内容をまとめます。

本記事を読めば、「WithコロナでV字回復しているアメリカ経済の広告予算の流れ」「今後伸びると予測されている広告チャネル」「アメリカのCMOが考えるビジネス上の最優先事項」について知ることができます。

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アメリカにおける広告市場の現状

コロナ禍で経済へのダメージの大きかった2020年は、伝統的メディア(長編ビデオ・出版・屋外)の広告収入が減少しました。そんな中でも順調に広告収入を増加させたのが、検索広告やSNS広告、そしてCTVやデジタルビデオの広告でした。

2021年には経済がオープンになり始め、広告収入は全体的に増加傾向。特にデジタル広告は好調でした。2022年も引き続きデジタル広告の収入が増加傾向にあります。

また、業界別に広告費の伸び率を見てみると、2020年は旅行業界の広告費は大きく下がり、反対に保険会社の広告費は伸びました。2021年には、前年不調だった旅行業界も含めて広告費が増加しています。さらに、2022年はメディア・エンタメ業界や旅行業界の広告費が伸びるであろうと言われています。

アメリカにおける注目の広告媒体①:OTT・CTV

広告収入を媒体別で見たとき、OTT・CTVの広告収入がコンスタントに伸びています。

  • OTT:TVや動画のコンテンツをオンラインで配信する仕組み
  • CTV:インターネットに接続されたデバイス(スマートTV・ゲーム機・ストリーミングデバイスなど)

アメリカではコロナ以降、CTVへの広告出稿が伸び続けていますが、実はアジアでも同じ傾向がみられます。今後、CTVへの広告費用が12ヶ月で20%増加すると予測されているのに対し、日本・インド・ベトナム・フィリピンを含むアジア地域では実に34%もの伸びが予測されています。

アメリカとアジアで異なることは、アジア(特に東南アジア)ではテレビはモバイルで見られているということです。そのため、モバイルのヘッダー入札の需要が伸びています。

アメリカにおける注目の広告媒体②:Podcast

アメリカで、もう一つ注目されている広告媒体がPodcastです。

アメリカではPodcastのリスナー数が非常に伸びており、2017年時点のリスナーが6,700万人であったのに対して、2022年末には2.6倍になると予想されています。現在、2人に1人くらいは聞いている状況です。

Podcastの広告媒体としての特徴は、8割近くのリスナーが番組を最初から最後まで聞くということです。Podcastリスナーの滞在時間が増えていることもあり、Podcastへの広告支出も増加傾向にあります。

CMOサーベイから得る アメリカにおけるマーケターの現状

このような広告市場の中、アメリカのマーケティングリーダーがどのように戦略を考えているのか、2021年8月のCMOサーベイのデータを基に紹介します。

※本ブログでは一部を紹介しますので、詳細を知りたい方は以下よりセミナー資料・動画をダウンロード下さい。

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マーケターが成長を追求するためにどこに注力しているのか?

近年、アメリカのCMOが成功していると感じているところは、『デジタルと非デジタルを連携させた統合マーケティングチーム』を活用しているところです。また、キャンペーンプランニングがしっかり行われており、ファネルの上の部分をしっかり意識することで、パンデミックの中でもファネルの下の部分が潤うという良い傾向が見られました。

アメリカのCMOがこれから促進したいと感じてることは、『テクノロジーを効果的に活用した成長機会の追求』です。その背景として、アナリティクスにしろ、広告にしろ、オムニチャネルのデータ連携や各部署のシステム連携などに弱さを感じていると考えられます(CMOサーベイでは他にも、マーケティングチームと財務の連携が足りていないという回答も多く見られました)。

アメリカのCMOが考える国際市場の中で優先度の高い地域

アメリカのCMOは、優先度が高い市場として西ヨーロッパやカナダを挙げています。中国はまだまだこれからというところです。反対に、「まだ参入していないマーケットのうち、今後どこに注目すべきか?」という質問に対しては、中国が1番注目度が高く、続いて西ヨーロッパという回答が多くなっています。

どちらにしても、西ヨーロッパ・カナダ・中国の市場にフォーカスしていると言えるでしょう。

まとめ

この記事では、2022年2月8日に開催したウェビナー「グローバルマーケター向け!米国のマーケティング市場の現状と2022年の展望」の内容をまとめました。

  • コロナ禍、アメリカでは、デジタルマーケティングの市場が好調に伸びている。特に旅行やエンタメ業界は他業界よりも伸びる予測。
  • アメリカで広告出稿を考える際は、CTVやPodcastへの広告出稿も要検討。
  • アメリカのマーケターは、西ヨーロッパ・カナダ・中国の市場にフォーカスしている。

セミナー詳細は以下より閲覧できます。

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宮里清義

筑波大学大学院、修士課程修了。2018年9月よりプリンシプルに入社。広告コンサルタントを経て、現在はセールスチームでマーケティングを担当している。

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