北米でのBtoCコンテンツマーケティングでお困りではありませんか?

この記事では、2021年のいま、北米でのコンテンツマーケティングを成功させるために考慮すべき「3つの鍵」をご紹介します。BtoCマーケターの方はぜひご一読いただき、戦略の立案にお役立てください。

北米マーケターのパンデミックへの対応

BtoCマーケテターはコロナ禍の対応として、基盤戦略を変更するのではなく、既存のプロセスを見直し、いつどこでコンテンツを公開するかを変更しています。

今回のパンデミックを受けて、顧客やバイヤーのペルソナを見直したり(18%)、コンテンツマーケティングの指標を変更したり(13%)したBtoCマーケターはほとんどいませんでした。

担当者の多くは自分の組織がパンデミックに関連して迅速かつ効果的な変更を行ったと考えており、これらは当面の間、効果を発揮すると考えています。

また、マーケターがオーディエンスに素早くアピールできる方法として、バーチャルイベントやライブストリーミングビデオの利用が増えています。48%の企業が「オンライン・コミュニティを構築している」と回答しており、これもデジタル・オーディエンスを獲得・維持するための方法のひとつです。

以下では、「北米コンテンツマーケティングの鍵」として、データを元に3つのポイントを紹介していきます。

北米コンテンツマーケティングの鍵① 2022年に向け顧客データが非常に貴重なものになる

顧客からの信頼・信用を獲得し、同時にアンケート調査などから「ゼロパーティデータ」を獲得することも重要となっています。なぜなら、解析の元となるデータを顧客から直接得ることができれば、競合に差をつけることができるためです。

コンテンツマーケティングにとって信頼性と信用は大きな目標です。どこでどのように信頼されるべきかを知るためにはデータが必要ですが、データを得るためには信頼される必要があります。ここでキーとなるのは、オーディエンスが顧客になる前に価値を提供することです。

ちなみに「ゼロパーティデータ」は一部のアナリストによる呼称です。多くのマーケターは過去10年間と同様に、これを「オーディエンスの構築」と呼んでいます。

北米コンテンツマーケティングの鍵② リーチを増やす戦略も重要

コンテンツマーケティングではコンテンツの制作だけに注力するのではなく、たくさん見られるように出稿先などの戦略もしっかりと立てるべきです。

というのも、広告収入が伸びているチャネルにはすでに傾向があり、マーケターが集客に勝算があると思っているチャネルはある程度決まっているためです。

上記のMAGNAのデータから以下のことがわかります。

  • 2021年の米国のメディアオーナーの広告収入は、前年比23%増の2780億ドル(約30兆円)に達する見通し。
  • CTV、Audio、SNS、サーチ広告の広告収入が伸びる。マーケターはそのチャネルに勝算があると思っているのでは。

せっかく作ったコンテンツが誰にもリーチしない事を避けるには、SEOの他に、コンテンツの配信やPRをどうするかを考えて実行することも重要です。

北米コンテンツマーケティングの鍵③ CROにも取り組む

2021年8月のCMO(Chief Marketing Officer)への調査の結果から、CXやA/BテストなどのCRO(Conversion Rate Optimization)対策は今後、さらに重要視されることがわかります。

CMOへの質問:
「あなたの会社では、昨年、デジタルマーケティング活動のパフォーマンスを向上させるために、どのような投資を行いましたか?」

77.4%が会社のウェブサイトを改善したのに対し、46%のCMOがCXやA/BテストなどのCRO対策を行ったと回答しました。まだCROに対しての課題がありそうです。

ウェブサイトなどへの投資のリターンを高めるために、今後はCROなどの施策にフォーカスするマーケターや競合が増える事が予想されます。

まとめ

この記事では、2021年のいま、北米でのコンテンツマーケティングを成功させるために考慮すべき3つのポイントをご紹介しました。

  • 2022年に向け顧客データ(ゼロパーティデータ)が非常に貴重なものになる
  • リーチを増やすための戦略も重要
  • CROにも取り組むべき

集客するだけのコンテンツではなく、しっかりコンバージョンするコンテンツとは何かを追求することがBtoCマーケターの課題でもあり、成功の鍵になりそうです。この記事がアメリカでのマーケティング活動の一助となれば幸いです。

プリンシプルはアメリカにもオフィスを持っており、より現地のトレンドに沿った、充実したコンサルティングが可能です。米国でのデジタルマーケティングや広告でお困りの方は、ぜひPrincipleにお問い合わせください。

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Kris Irizawa

Logitechなどのシリコンバレー・スタートアップ企業で9年間マーケティング解析を経験。プリンシプルアメリカの解析ディレクターとしてLA在住。