本記事で触れているGoogleアナリティクスは、ユニバーサルアナリティクス(UA)を前提としています。
GA4を対象とした記事ではございませんので、ご注意ください。
最近、業務の大半をGA設定無料診断に費やしておりBtoBからBtoCまで様々な企業様のサイトデータや設定状況を診させてもらっています。今や企業であれば自社サイトにGAを導入しているのが当たり前となっていることもあり、GA設定無料診断のご依頼が増えています。
そんなほぼ毎日、GA設定を診させてもらっている中で最近気づいたことがあります。設定が簡単で、かつ有益なデータが取得できるのに意外に設定がされていない項目があります。
それは「目標値」の設定です。
目標値を設定すると何が分かるのかというと、コンバージョンとして設定したページにどのページが貢献しているのかが数値として把握できます。
目標値設定のやり方
例えば、ECサイトであれば購入完了ページ(サンクスページ)をコンバージョンとして設定します。このコンバージョンに「値」を設定することが目標値の設定です。するとGAの管理画面の行動→サイトコンテンツ→すべてのページ(他にあるが割愛)で一番右に「ページの価値」に数字($マーク付き)が表示されます。
※日本のサイトでは¥マーク付きで表示されます。
これが「目標値」を設定すると表示される数字です。この数字が大きければ大きいほどそのページの価値、つまりコンバージョンへの貢献度が高いことが分かります。
目標値が$マーク付きで表示されることもあり、自社サイトはECサイトじゃないから関係ないと思っている方も少なくないのではないでしょうか。その影響かどうかは不明ですが、診断させていただいたサイトでこの目標値を設定していないサイトは9割方、BtoB向けサイトでした。
しかし、ECサイトでなくても、この目標値の設定は非常に有益ですので、設定をお勧めいたします。
BtoBサイトの目標設定のやり方
そうは言っても、ECサイトのように「購入」というアクションがなく、「会員登録」「メルマガ登録」「資料請求」といったアクションのみのBtoB向けサイトの場合はどうやって目標値を設定すればよいか分からない方へ、簡単ではありますが、そのやり方を説明させていだきます。
例えば、BtoB向けサイトでサイトの目的は資料請求とします。そこで資料請求完了ページをコンバージョンと設定し、それに目標値を設定してみます。目標値算出は以下の手順でおこないます。
資料請求受信後の流れは以下の通りとします。
・資料請求受信→営業アポ取り→(アポ率50%)→商談→(成約率50%)→成約
・成約1件当たりの平均売り上げは1000万円
すると20件の資料請求があれば、10件の商談で、成約数は5件となり、売り上げは5000万円となります。そうなると1件の資料請求の価値は 5000万円÷20=250万円 となります。
そこでコンバージョンに目標値250万円と設定します。(※条件等の数字はあえて分かりやすいものにしています)
コンバージョンに目標値を設定するとこのコンバージョンに貢献しているページが分かります。この貢献ページはアクセスボリュームをざっくりチェックしているだけでは見えないはずです。貢献ページが分かれば、導線の見直しや広告などからのランディングページの変更等、様々な用途に有効です。
目標値のルール決めは各サイト毎に異なりますが、今回ご紹介した内容を参考にしていただければ幸いです。