Google Analytics4を導入したものの、なかなか実践的な分析に活用できていないとお困りではありませんか?実際、コンサルティング業務の中でそういったお声をよく耳にします。
そこで今回は対象をWeb広告にしぼって、GA4での分析活用方法のアイデアを3つ紹介いたします。
分析手法1. 標準レポートでユーザーの動きを分析
まずはレポートメニューの配下にある【ユーザー獲得】や【トラフィック獲得】などの標準レポートを活用する方法です。これらのレポートでディメンションを【参照元/メディア別】等に設定すると、媒体別の数値を確認できます。
ユーザー数やCV数は各広告管理画面でも確認できますが、それ以外の数値、たとえば【セッションあたりの平均エンゲージメント時間】を見ることで、ユーザーがどれくらいサイトを閲覧していたのかを見ることができます。またscrollイベント数を見ることで、どれくらいのユーザーが熱心にページを読み込んでくれたかどうかの判断軸にすることもできます。
他にも、プロパティでイベントやCV(キーイベント)を独自に設定している場合は、それらを見ることで広告管理画面だけでは見えなかったユーザーの動きを予測できます。
補足:【ユーザー獲得】と【トラフィック獲得】レポートの使い分け
ちなみに、【ユーザー獲得】と【トラフィック獲得】レポートの使い分けですが、【ユーザー獲得】では新規ユーザーを獲得した流入元を表示、トラフィック獲得レポートではユーザーが訪問したすべての流入元を表示します。
そのため、「より高いLTVをもたらした新規ユーザーの流入元を確認する」といった分析をするときはユーザー獲得レポートを、「コンバージョンに直接的に貢献したセッションの流入元を確認する」という分析をするときはトラフィック獲得レポートを活用するなど、分析の目的に沿って使い分けるのが良いでしょう。
分析手法2. アトリビューションパスでタッチポイントごとの貢献度を確認
広告メニューに配下にあるアトリビューションパス(旧:コンバージョン経路)レポートの上部では、CVに至るまでの各経路の貢献度(アトリビューション度合い)を確認できます。
レポートでは早期、中期、後期タッチポイントの3段階に分けて、各ポイントごとの数値をチャネルやキャンペーン別に見ることができます。ここで、経路における最初の25%は前期、真ん中の50%は中期、最後の25%は後期に分類されます(タッチポイントが1つしかない場合は後期に集約)。
これにより、たとえばキャンペーンごとに分析を行い、一般検索ワードキャンペーン(非指名のKWを対象とした広告キャンペーンと想定する)が前期タッチポイントで比較的高い数値であった場合は、一定の認知効果があるというように分析できます。
キーイベント(CVイベント)を絞っての表示も可能なので、キーイベントを複数設定している場合は、それぞれに対する貢献度を分析するのもよいでしょう。
分析手法3. コホートデータ探索で、CVに至るまでの期間を分析
最後は探索メニューの配下にあるコホートデータ探索レポートです。
コホートとは、同じ属性や特徴を持つユーザーグループを意味します。このレポートではたとえば、ユーザーがサイトに初回接触した週でコホートを作成し、接触した週以降の週ごとのCVイベントを発生させたユーザー数を確認できます。
これにより、再訪率の高いメディアやキャンペーンを確認したり、CVに至るまでに要する時間を確認したりできます。そこから、どのタイミングまでリターゲティングが有効なのか、どれくらいのタイミングで広告を変更するとより効果が見込めそうかなどの参考にできます。
まとめ
プリンシプルではこのように、GA4分析を活かした広告運用を行っております。少しでも興味がある方はぜひ、お問合せください。
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