アムタス
業種:スマートフォンへのコンテンツ配信などのサービスの提供
課題
Google Search Console データの蓄積と活用
施策
インタビュー受け手:
アムタス めちゃコミック事業本部 マーケティング部 高野 翔二郎様
インタビュー聞き手:
プリンシプル SEOチームマネージャー 外山 大
プリンシプル チーフテクノロジーマネージャー 山田 良太
プリンシプルを知ったきっかけ
高野様:プリンシプルさん自体は、7、8年くらい前から存じ上げていました。当時、直属の上司とふたりでよく色々なイベントに参加していたのですけど、SEOのイベントで、中村研太さん(当時のプリンシプルにおけるSEO責任者。現在はアドバイザー)にご挨拶した記憶があります。またGAの実装担当をしていたので、調べ物をよくしていたのですが、山田さんの記事を読んだりしていました。
外山:BigQueryとSearch Consoleについてはいかがでしょうか。
高野様:Search Console APIが出て間もない頃で、興味はあったのですけれども、自社で実装を試すにあたって、エンジニアに対して「どんなメリットがあるのか」を説明することに苦労していました。どうしても事業会社だと優先順位の問題があるので、「試したいけれども試せない」という状況でした。その時に中村さんが、プリンシプルでこういうサービスをやっていますよと紹介してくれて、それだったら是非ということで話が進んでいきました。
山田:7年前だと、BigQueryもまだそんなに知られていなかったですよね。
外山:プリンシプルでは、ちょうど中村さんが主導して、Search ConsoleのデータをAPIを利用してBigQueryに格納し、それをTableauでダッシュボード化するサービス(Paddle SEO)を開発していました。
高野様:ダッシュボードについては、以前Googleデータポータル(現在はLooker Studio)からSearch Consoleの標準コネクタを利用していました。ただ年次の振り返りをしたいので、データの蓄積をどうしようかなと考えていました。
山田:当時は、Search Consoleのデータ保持は90日程度でしたよね。
高野様:はい。データの蓄積に課題を感じていました。
外山:それから今に至るまで、継続してサービスを利用してくださっていますが、満足度はいかがでしょうか。
高野様:サービス導入の決め手となったのは、中村さんに、APIの仕様が変わっても、プリンシプルさんでケアしてくださると聞いたことでした。SEOも分かって、エンジニアも分かるという人はそうはいないので、専門の会社に頼んだ方が良いと、社内でも上司と話しました。
SEOにおけるBigQueryの活用
外山:Search Consoleのバージョンも、確かに変化してきましたね。
山田:Search Consoleの仕様そのものは、あまり変化はなかった印象ですが、最近は一括エクスポートなどもサポートされましたね。
外山:一括エクスポートはプリンシプルでも試していますが、匿名クエリがどれくらいの割合かなどが分かるので、なかなか面白いなと思ってます。
山田:プリンシプルだと、サイトマップに登録しているURLもBiqQueryに入れているので、送信しているけれども検索結果画面には出てこないURLの検出なども、できるようになってきました。
外山:BigQueryに、Search Consoleのデータやアクセスログのデータ、XMLサイトマップのデータ、GA4のデータなどを格納して分析すると、色々面白い事が分かるなと思っています。
高野様:一括エクスポートを試してみたかったのですが、最初は権限の関係で挫折しました。今はデータを扱うチームに所属しているので、再度チャレンジしてみようと思っています。インハウスですと、SEO担当者はデータを扱う部署の外にいることが多いので、BigQueryを自由に扱うことが難しい場合も多いと思います。
外山:Search Consoleのデータを自社内のBigQueryに格納することに障壁があるという点と、仕様の変化に対応してメンテナンスしなくてはいけないという点が、弊社のサービスを利用いただいている大きなところなのですね。
今後に対する期待
高野様:Googlebotのクロールログとの付け合わせで、何らかの気づきが得られるようなサービスがあると助かります。クロールログを見ていると、クローラーの動きがとある時期を境に変わっているとか、変なURLが検出されているとかが分かるので、そういったものとSearch Consoleのデータをかけあわせて、アラートを挙げてくれる機能があるととても助かります。特に巨大なサイトだと、目が行き届かず、なかなか気付きにくいので。
外山:アラート機能は便利ですよね。特に巨大なサイトだと需要があると思います。また、アクセスログはリクエスト処理時間などもデータとして取得できるので、読み込み速度が遅くなったページなどを発見するのにも、活用できると良いと考えています。
高野様:ユーザーエージェントが変わったときにデータが欠損したことがありました。エンジニアにはそういう情報は入ってこないので、クロールログの格納にもメンテナンスが大事だと感じてます。なりすましの除外も大事で、それを自社でやるのは大変なので、お任せできるサービスがあると良いなと思っています。
山田:サーバーからのログを外から取得するのは難しいので、クライアント様のエンジニアの方との連携や作業分担が大事となりそうですが、ログデータをクライアント様と弊社でやり取りする部分を解決すれば進められそうですね。
高野様:データとしては分析する価値があるし、やった方がいいのだとは思いますが、エンジニアリングでの障壁が大きくて、なかなか手が出せない部分だと思います。その障壁を下げる部分は、プリンシプルさんの得意分野だと思いますので、是非期待しています。
外山:本日はありがとうございました。