アメリカ市場に進出する日本企業にとって、現地でのマーケティング戦略は手探りになることも少なくありません。

そこで本ブログでは、アメリカ市場におけるインターネット広告の実践において、抑えておくべきステップを解説します。

なぜインターネット広告を始めるべきか?

企業がインターネット広告を検討する際、よくある問題としては以下が挙げられます。

  • KPIに対して十分な売上が上がらない
  • 認知度が不足している

インターネット広告は、これらの問題解決に有効なチャネルの1つです。とくに以下の特徴により、効果的に成果を上げることができます。

  • 即時性と迅速な結果:
    インターネット広告は設定後すぐに表示され、効果がすぐに測定できます。SEOなどのオーガニック施策よりも迅速な結果が期待できます。
  • ターゲット精度:
    広告プラットフォームは高度なターゲティング機能を備えており、特定のデモグラフィックや興味関心に基づいて広告を表示することができます。これにより、より適切な受け手にリーチできます。
  • コントロールと調整の容易さ:
    広告キャンペーンはリアルタイムで調整可能であり、予算や広告内容を柔軟に最適化できます。キャンペーンの進行中にデータを基に改善を加えることができます。
  • ROIの追跡と計測:
    インターネット広告はクリック数やコンバージョンなどのデータを詳細に追跡でき、投資対効果(ROI)を正確に計測することができます。

新しい市場への進出では、迅速な成果が求められることが多いです。インターネット広告は、その迅速性とデータ収集能力により、新市場でのマーケティング施策として非常に適しています。

以下では、インターネット広告を効果的に実施するための4つのステップを解説します。

ステップ1. 顧客理解

インターネット広告を効果的に実施するための第一歩は、顧客理解です。具体的には、Ideal Customer Profile(理想の顧客特性、ICP)を定義することが重要です。

Ideal Customer Profileの定義

ビジネスを成長させるためには、適切なユーザーに向けたマーケティングが必要です。新しい市場におけるマーケティングを成功させるためには、自社の商品・サービスを利用する可能性が高い人物像を明確に定義します。

人物像を定義する際は、以下の項目を考慮すると効果的です。

  • 年齢
  • 趣味
  • 性別
  • 居住地
  • 勤務業種
  • 勤務地
  • 年収
  • 生活パターン
  • インターネットの利用時間
  • 利用メディア
  • 解決したい悩み

自社に既存のデータがある場合、それを活用して具体的な顧客プロファイルを作成します。このプロファイルは以降のマーケティング活動の基礎となります。

ステップ2. 媒体を探す

次に、定義した顧客に最適な広告媒体を選定します。アメリカ市場において利用される割合が高いプラットフォームを理解し、自社の課題や予算に合わせて適切な媒体を探しましょう。以下の記事も参考にしてください。

【2024年版】アメリカにおけるWeb広告費市場規模とトレンド、主要メディア

媒体選定のポイント

顧客のユーザージャーニーのどの段階でアプローチするのかを明確にし、それに基づいて媒体を選定します。具体的には、以下の点を考慮すると良いでしょう。

  • ユニークユーザー数
  • ターゲットとなるユーザー層の存在
  • 使用できるターゲティング機能の精度

ステップ3. LP・サイトを整える

広告のクリック後に遷移するLP(ランディングページ)やコーポレートサイトを市場に合わせて最適化します。英語対応はもちろんのこと、デザインやトーン&マナーも現地市場に合わせて調整することが重要です。

LP整備のポイント

  • シンプルなデザイン:直観的なナビゲーション
  • 明確なCTA(Call to Action):ユーザーに具体的な行動を促す
  • モバイル対応:モバイルフレンドリーなデザイン
  • 現地文化に合わせたコピー:自然な英語表現

アメリカ市場では、シンプルで直観的なデザインが好まれます。ページ内のコピーも現地の文化に合わせて適切に翻訳し、ユーザーが違和感なく利用できるようにしましょう。

LPの例:Notion

ステップ4. 広告出稿

最後に広告を出稿します。設定したKPIに基づき、キャンペーンを開始し、リアルタイムでパフォーマンスを確認・調整します。

まとめ

この記事では、アメリカ市場においてインターネット広告を効果的に実施するためのステップを解説しました。

株式会社プリンシプルでは、KPIの設定から戦略の策定、実行まで、デジタルマーケティング全体を支援しております。アメリカに子会社を持ち、現地の経験豊富なマーケターを採用することで、現地の商習慣を踏まえた施策提案が可能です。

アメリカと日本のクライアントを中心に、マーケティング戦略の立案から広告運用、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の作成や運用まで支援実績があります。アメリカ市場でのプロモーションにお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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城田

Web広告を専門とするマーケター。Web広告戦略策定から実行まで一貫して支援。
〈実績〉市場は日本、APAC、北米と多岐に渡る。過去支援商材は教育、雑誌、保険、ファッション、家電、不動産、ホームセンター。子会社設立経験、常駐支援経験あり。

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