2023年7月7日、ウェビナーイベント「The Principle Days 2023」を開催いたしました。たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました!
この記事では、本イベントでお届けしたセッションの中から『成功事例から学ぶ!GA4×BigQuery×Tableauで実現する効果的なマーケティング分析』の内容をまとめます。GA4 × BigQuery × Tableauの効果的な分析方法やメリットを知りたい方はぜひご覧ください。
なお、本ウェビナーの講演資料と講演動画は、下記リンクより受け取れます。
Tableauについて
TableauはBIツールの1つで、大量のデータを分析しビジュアライズするツールです。データに基づく質の高い意思決定を支援し、利用者(企業)の競争力を高めることに役立ちます。
Tableauの主な特徴
- 直感的なBIツール(基本ドラッグ&ドロップで操作する)
- さまざまなデータソースとの統合(Excel、csv、 Redshift、BigQueryなど基本的なデータに対応)
- インタラクティブな分析(Tableauの機能を活用して、インタラクティブ的な深堀りが可能)
- コラボレーションと共有(ブラウザバージョンのTableau Cloud (Server)を利用して、レポートの管理・共有などが簡単に行える)
2.GA4でTableau×BigQueryを使うメリット
GA4で得たデータをレポーティングする方法には以下のようなものがあります。
- GA4レポート(無償版):標準レポート・探索レポート
- Looker Studio(旧データポータル):公式コネクタ経由
- BigQuery × Tableau(BIツール)
各レポーティング手段の比較
各レポーティング手段のデータや分析の範囲、データの期間や必要な費用、必要なスキルなどについて、比較表にまとめました。比較表を参考に、自社の状況やさまざまな場面に合わせて使い分けていただくのが良いでしょう。
たとえば、簡易的な主要データのモニタリングだけを行う場合はGA4の標準レポートで十分ですが、標準レポートではセグメント機能が使えなかったり、使用できるディメンションは限られていたりというデメリットもあります。
さらに深掘りしたい場合は探索レポートが向いています。しかしサンプリング(プロパティで大量のデータが収集された場合に一部のデータを抽出してその傾向をもとにレポートを生成)が行われたり、データ保持期間が限定的だったりというデメリットがあります。
また、LookerStudioは簡易的なカスタマイズレポートを定期モニタリングしたい場合にオススメですが、セグメント機能が使えなかったり、リクエスト制限がかかるというデメリットがあります。
BigQuery×Tableauのメリット
BigQuery×Tableauによるレポーティングは、手軽さや必要なスキルという面での難易度は高いものの、以下のようなメリットがあります。
- BigQueryをデータソースとする、イベントごとの生データを用いた深堀りができる
(= GA4レポートの制限(サンプリング、しきい値、データ期間)を受けない) - Tableauの表現力を使ったインタラクティブなレポートが作成できる
- BigQuery以外のデータ(他のデータベース、Excelなど)と組み合わせて見ることができる
(例:広告データの目標と実績、ECサイト+店舗の販売データ)
このように、GA4×BigQuery×Tableauでは正確なデータを柔軟に分析でき、さらにモニタリングと深堀分析を効果的に回すことが可能です。
GA4データの処理
BigQueryに蓄積されるGA4テーブルは、1ヒットの中に、入れ子のような形で重要なデータを格納したテーブルが入っており、そのままでは利用しづらい状態です。
このデータ構造をSQL文を利用してフラット化することで、利用しやすい形にできます。また、SQLで処理した後は、下記のようなディメンション・指標が利用可能になります。
GA4×BigQuery×Tableauの分析事例
ウェビナー内では、弊社のコーポレートサイトのデータ(サンプリング化)を用いたデモンストレーションを行い、GA4×BigQuery×Tableauの分析の手法をご紹介しました。
具体的には、以下の2つのテーマで分析する様子をご覧いただきました。
テーマ1:サイトのコンテンツ評価
- もっとも人気䛾あるコンテンツは?
- もっともユーザーがじっくり読んでいるコンテンツは?
- どのようなコンテンツがコンバージョン(お問い合わせ)に貢献しているか?
- 上記コンテンツは実際どんなページなのか?
テーマ2:ユーザーの行動分析
- ユーザーの何回目の訪問で問い合わせをしたか?
- 問い合わせする時はどのチャネル(参照元/メディア)から来たか?
- 問い合わせまでの行動(何回、どこから来ている)?
これらはサイトを運用している方にとって、重要視しているポイントではないでしょうか。ぜひ、講演動画でデモンストレーションの様子をご覧ください。下記リンクよりダウンロードが可能です。
まとめ
この記事では、2023年7月7日に開催したウェビナーイベント「The Principle Days 2023」でお届けしたセッションの中から、『「今すぐ」できる!マーケティングデータ統合基盤の構築とその活用』の内容をまとめました。
要点は以下の2点です。
①Tableauは直感的なBIツール
∟さまざまなデータソースへ簡単にアクセスできる
∟インタラクティブ機能が充実しており、レポートの共有・管理も簡単にできる
②BigQueryに出力されたGA4データをTableauで利用すると以下の3つが実現できる
∟GA4レポートの制限(サンプリング、しきい値等)を受けず、正確なデータで分析できる
∟計算式・SQL文にて柔軟にデータを加工し、GA4管理画面だと実現しにくい複雑な分析ができる
∟インタラクティブ機能を活用して、モニタリングと深堀分析を効果的に回せる
〈本ウェビナーはこんな方にオススメ〉
- GA4データをBQに出力して利用する方
- Tableauを社内にて導入、ないし導入を検討する方
- GA4xBQデータをフル活用したい方
本記事ではご紹介しきれなかった内容やデモンストレーションパートもありますので、ご興味のある方は下記リンクよりウェビナーの講演資料・動画をご覧ください。