去る4月11日にウェビナー「成功事例・失敗事例から学ぶ! サイトリニューアル目的達成のために重要な5つのポイント」を開催いたしました。ご視聴いただいた皆様、誠にありがとうございました!
この記事では本ウェビナーの内容をまとめます。サイトリニューアルを検討中の方や、リニューアル後の改善施策をお探しの方は、是非ご覧ください。
本ウェビナーの講演資料と講演動画は、下記リンクより受け取れます。
こちらの資料・動画では事例についてもご覧いただけます。
はじめに
サイトリニューアルは、本来の目的が「KPIの改善」であったものの、いざプロジェクト化すると想定外の課題が起こり、目的が徐々に「リニューアルをやり切ること」に変わっていた例も珍しくありません。
予算や工数をかける以上、リニューアル後に「流入数が減った」「CV率が下がった」など定量的な数値がマイナスになる失敗はどの企業でも避けたいことではないでしょうか。
本ウェビナーでは、サイトリニューアルの本来の目的達成のために、サイトリニューアルにおける成功事例や失敗事例および「心得ておくべき5つのポイント」をご紹介しました。
サイトリニューアルのプロセス
サイトリニューアルにおけるプロセスは、大きく分けると「戦略立案」「開発伴奏支援・GA4設定」「成果検証」の3つがあると考えられます。
さらに「戦略立案」を細かい3つのフェーズに分けると、現状や課題を把握するフェーズ・リニューアルの方向性を決めるフェーズ・具体的な各ページの要件定義のフェーズがあります。その後、実際のサイトの開発や設定を行い、リリース後に成果検証を行います。
ウェビナー内ではこちらのプロセスに基づいて、成功事例や失敗事例・ポイントをご紹介しました。
サイトリニューアル事例
本ウェビナーでは全部で4つの事例を取り上げました。本記事ではその中から、弊社コーポレートサイトと、A社に関する事例をご紹介します。
その他の詳しい事例も知りたい方は、本ウェビナーの講演資料・動画をご覧ください。
弊社コーポレートサイトの事例
2021年に弊社のコーポレートサイトのリニューアルを実施いたしました。
プロジェクト期間、実施内容、結果は以下の通りでした。
■プロジェクト期間
- 2020年:8月リニューアル検討開始、9月 RFP完成、10月 制作会社選定、11月~2月 制作
- 2021年:2月24日 ローンチ、3月~ リニューアル効果を分析しながら、更なる改善を実施中
■実施内容
- SEOとUX観点のⅠ~Ⅲの支援:定性・定量調査、キーワードマーケティング調査によるターゲットキーワードの選定
- 開発:CV(問い合わせ)の核となるサービスページの徹底的なリライト、サイト内コンテンツ(ブログ記事、ホワイトペーパー、事例、など)同士の関係性の強化(内部リンクの設定)
■結果
- それまで順位が安定しなかったビッグワードで上位表示を実現:
2022年11月「SEOコンサルティング」で1位獲得(強調スニペットも表示)→2023年4月現在 3位 - 主要LPでの問合せ導線の強化を行ったことによりCVRが向上、問合せ数が増加:
CV数(問合せ数)2倍以上増加 (※比較期間:リニューアル前後6ヵ月間)
弊社のサイトリニューアルの成功要因の一つには、現状分析を行った上で、リニューアル後に目指したいサイトについて整理できたことがあるのではないかと考えています。それらを整理するために、まずウェブサイトの目的を明確にし、次にその目的達成に貢献するコンテンツをマッピングしました(外側に目的、内側にコンテンツを配置)。
このマッピングにより「現在のウェブサイトにあるべきコンテンツ」や「現在不足しているコンテンツ」が抽出できました。
また、旧サイトのリンク構造も見直しました。旧サイトの診断によりサービス個別ページが弱い(コンテンツが不十分、内部リンクが弱い)という課題を抽出できました。リニューアルを機に、サービス個別ページを大幅にリライトするとともに関連ブログ・ホワイトペーパー・事例などのサイト内コンテンツとの関係性を強化(内部リンクを設定)させました。
このような上流設計や戦略立案をしっかりと行うことも、サイトリニューアルの成功につながると考えます。
A社の事例
弊社でご支援したお客様の2020年に行われたサイトリニューアルの事例を紹介します。
SEOとUXの2つの観点でリニューアルを行いました。
■プロジェクト期間
- 2019年8月〜2020年3月:リニューアル支援
- 2020年1月:サイトローンチ
■支援内容
- SEO観点でのI~VIまでの支援:コンテンツ/リダイレクトマッピング、リリース前、テスト環境チェックなど
- UX観点でのI、II、VIの支援:定量調査(GA、ヒートマップ)、アンケート調査
- 設定:Googleアナリティクス、Googleタグマネージャー、Googleデータポータルの導入・設定
■結果
- テクニカルSEOによりクローラビリティが改善。サイトが適切に評価される基礎が整備された。
- サイト内導線、UIを改善案がリニューアルサイトに反映されたことより、ユーザビリティが改善。
例:
セッション数:+16.9%
CVR:+0.1%
CV数:+26.4%
(※比較期間:いずれもリニューアル前後6ヵ月間)
A社のリニューアルにおいて、SEO観点で肝となったのはリダイレクトでした。具体的には2万以上の既存URLをグルーピングして、個別にリダイレクト方針を策定し、精緻なコンテンツ/リダイレクトマッピングを行いました。また、過去に実施したSEO施策が新サイトでどのように引き継がれるかの確認も実施しました。
UX観点では、サイトリニューアル後に目的が達成できているかを確認するため成果検証を実施しました。たとえばヒートマップにてサイト内行動の違いをリニューアル前後で比較したり、サイト内アンケートを実施し、サイトの見やすさや使い勝手など調査しました。
現在も更なるパフォーマンス改善に向け、月次でPDCA運用の伴走支援を行っています。
サイトリニューアル目的達成のために重要な5つのポイント
サイトリニューアルの目的を達成するために重要なポイントは以下の5つです。本記事の冒頭でご紹介した各プロセスごとにポイントがあります。
- ①サイトの現状とビジネスの伸びしろの把握
- ②理想の行動パターン構築と改善の方向性決定
- ③サイトの方向性およびユーザーニーズに対して必要となるシステムと機能を定める
- ④サイトの戦略が制作に反映されているか確認
- ⑤リニューアル目的が達成されているか検証
サイトリニューアルの際には、SEOとUXの2つの観点を持つことが重要です。
まとめ
本ウェビナーでは、サイトリニューアルにおけるポイントや事例をご紹介いたしました。
〈本ウェビナーはこんな方にオススメ〉
- 大規模サイトのリニューアル責任者
- サイトリニューアルで失敗したくない責任者
- サイトリニューアルで流入やCVを伸ばしたい方
本記事ではご紹介しきれなかった内容もありますので、ご興味のある方は下記リンクよりウェビナーの講演資料・動画をご覧ください。