昨年12月に開催したウェビナー「組織でGA4スキルを底上げ!GA4を最大限活用するための人材育成のススメ」では、たくさんの反響をいただきありがとうございました!
この記事では本ウェビナーの内容をまとめていきます。今年の7月に迫ってきたユニバーサルアナリティクスのサポート終了に向けて、GA4の導入・活用につまづいている方は是非ご覧ください!
もっと詳しく知りたいという方は、下記リンクより資料をご覧ください。
はじめに
2023年7月1日にユニバーサルアナリティクス(UA)の新規ヒット処理終了することが決定しています。つまり、2023年7月1日以降はUAにデータが送られなくなります。
そのため、GA4で取得した数値の確からしさを知る(≒UAと同じ指標で比較する)にはなるべく早GA4を使いこなせる ようになっておく必要があります。
ここで、GA4導入・活用に関してよく伺うお悩みとして以下の3つがあります。
- GA4に移行したくても、リテラシーが高い人材がいない
- UAで行ってきた定期レポーティングをGA4で再現したいがうまくいかない
- 集客やサイト改善など色々な取り組みをしているけれど、GA4で評価するにはどうしたらいいか分からない
これらのお悩みには「UAはある程度使いこなせていたのに、なぜかGA4ではうまくいかない」という共通点があります。本ウェビナーでは、UAとGA4の違いという観点からその理由を紐解き 、組織全体でGA4スキルを底上げするための取り組み方をご紹介しました。
GA4のつまづきポイント
GA4のつまづきポイントとして以下の4つがあると考えます。
- ① UAとGA4の製品のちがい
- ②高機能化
- ③外部データとの結合
- ④最適化対象のちがい
つまづきポイント① UAとGA4の製品のちがい
UAとGA4の主な違いは、以下の通りです。 (ウェビナー資料より)
レポート数など表面的な違いももちろんありますが、以下のように本質的に大きく異なる点もあります。
- レポートモデル(ABC分析→ライフサイクル)
- データモデル(ヒット→イベント)
- 最適化の対象(セッション→ユーザー)
GA4は「UAの延長線上にある」のではなく、むしろ「全く別のツール」といえます。そのため、UAの知識のみでGA4の活用度合いを上げることは難しいのです。
つまづきポイント②高機能化
GA4はUAと異なる部分が多いだけではなく、UAに比べて高機能化し、習熟するのが難しくなっています。そのため、独学でレポートを作成することや、組織内の誰もが同じレポートを作成できるようになることが非常に困難です。
具体的にどのように高機能化したかについては、ウェビナー資料で一例をご紹介しております。気になる方はぜひダウンロードしてみてください。
つまづきポイント③外部データとの結合
GA4は外部データとの結合で活用度を上げていくことができるツールです。 UAでは有償版のみでしたが、GA4では無償でBigQueryにデータをエクスポートできます。 エクスポートしたデータとオフラインのデータを結合することができれば、オフラインでの行動や履歴をもとに、広告のターゲティングもできます。
そして実際に外部データと結合し、何らかの施策を行おうとした際には、
- 実装を担当するのは、マーケティング担当ではなくエンジニアである
- マーケティング担当が仕組みを理解していないと依頼しにくい
- エンジニアも仕組みを理解していないと具体的な実装イメージが湧きにくい
という課題が出てきます。
つまりBigQueryなどを含めすべての機能を十分に活用するためには、実装するエンジニアと分析するマーケティング担当者のどちらもがGA4の仕様を理解しておく必要があるのです。
つまづきポイント④最適化対象のちがい
UAはセッションの最適化を、GA4はユーザーの最適化を行うためのツールです。 下記のようなファネルが成り立つビジネスを仮定した場合のUAとGA4の違いは図のようになります。
UAの場合は「ファネルのボトムにいるユーザーからのセッション 」を発生させることで、アクションを増やそうと最適化します。 すでにアクション段階にいるユーザーのセッションをとりにいこうという考え方です。
一方、GA4の場合はファネルのボトムユーザーだけでなく、「 自社にフィットするユーザー 」からアクションが起こるよう最適化します。 ボトムユーザーだけを評価していては、いずれユーザーが枯渇してしまいます。 そのため、まだ認知段階であってもいずれアクションを起こしてくれそうなユーザーの集客を行おうという考え方へと変化しているのです。
最適化対象が ”戦術レベルから戦略レベルになった” ともいえます。
したがってツールの使い方だけでなく、根幹部分の考え方の変革が必要だと考えます。これまで個人ベースで戦術を立てていた状態から、部署全体で戦略を立てる状態に変化しなければなりません。だからこそ、社内でGA4を扱える人材を増やす必要があるのです。
GA4活用人材の育成ロードマップ
これまで示したとおり、GA4を活用するにあたって障害となるポイントがいくつもあります。そんな中でGA4スキルを上げていくために、あくまでプリンシプル定義ではありますが、ロードマップを作成しました。
とはいえ個人での学習は難しいのが現状です。GA4は日々アップデートされているためです。「この前見たときと画面が違う」という経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
- アップデートにより、 機能の追加や名称の変更などが多い
- ヘルプページがわかりにくい
- 英語のみの情報が多く 、日本語での学習リソースが少ない
といった点も、GA4スキルをあげていくことが難しい要因です。 また、UAに比べて高機能化した(≒リテラシーの差がつきやすい)ため、組織全体でのスキルアップとなるとさらに難しいといえます。
弊社では、GA4のトレーニング(研修)を組織的に行うことで、上級レベルの人材を育てることをおすすめしています。「GA4研修/トレーニング」は、大変ご好評いただいているサービスの一つで、GA4の概念を学ぶだけでなく、実務に活かせるトレーニングを提供しています(2023年3月時点で1000名以上の方が受講)。
ご興味がある方は、是非こちらからお気軽にお問合せください。
まとめ
本ウェビナーでは、UAとGA4の違いという観点からその理由を紐解き、組織全体でGA4スキルを底上げするための取り組み方をご紹介しました。
〈本ウェビナーはこんな方にオススメ〉
- 社内でGA4スキルの底上げを図りたい方
- マーケティング部署の責任者・担当者
- GA4導入の責任者
本記事ではご紹介しきれなかった内容もありますので、ご興味のある方は下記リンクより資料をご覧ください。