「Tableau Desktop Specialist試験に挑戦したい!でもどうやって学習したら良いのかわからない、、」
本記事は、そんな悩みを抱えている方に向けて書きました。
私自身、2022年1月にTableau Desktop Specialist試験に合格しました。当時の私は、他の資格試験のように学習教材や過去問がないことに戸惑いの連続…。何とか合格を勝ち取ったものの、必要以上に時間をかけてしまいました。
そこで本記事では、最短の時間で合格を勝ち取るための学習法を解説していきます。
Tableau Desktop Specialistの試験概要
資格の対象者
Tableauの公式試験ガイドによると、対象者は下記の通り。
この試験は、Tableau Desktop の基本的なスキルと知識があり、3 か月以上の使用経験がある方を対象としています。 この試験の受験に必要な前提条件はありません。 学習方法は人によって異なるものであり、Tableau の日々の用途 もさまざまです。 推奨されている学習用リソースや製品の使用経験は目安であり、必須要件ではありません。
特に前提条件は必要なく、初心者の方が学習の成果を確認する手段として有効な試験です。基礎スキルをひととおり学び終えた方は、積極的に挑戦してみるとよいでしょう。
試験形式
試験時間 | 60分(秘密保持契約を確認するための3分を含む) |
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入室時刻 | 入室時刻は予定されている試験開始時刻の30分前から始まります。 |
設問形式 | 択一、複数回答(実技問題なし) |
問題数 | 45問(得点対象40問、得点対象外5問) |
合格基準 | 750(スケールドスコア) |
実施方法 | 試験センターorオンライン試験 |
以前の試験では実技問題が含まれていましたが、現在は選択問題のみとなりました。
また、試験中にTableau DeskTopやWebサイトを開くことは禁止されています。Tableau DeskTopを見ながら受験するつもりだった方は要注意です。
試験料金
試験料金は100ドルです。
現在は為替の関係でやや高めの料金設定になっておりますので、受験される場合は1発で合格できるよう対策を頑張りましょう。
試験規則
自宅で受験される場合は、常にWebカメラに映った状態を維持する必要があります。そのため、途中でPCの充電が切れそうになった場合に充電器を差すことや、トイレに行くことは出来ません。一度でも席を立った場合は、その時点で不正行為で不合格となりますので十分注意してください。
受験言語
受験言語は「英語」「日本語」「中国語」に対応しています。基本的には「日本語」で問題ないかと思いますが、試験問題の翻訳が分かりづらい箇所が多々あります。「英語」に抵抗感がない方は、英語で受験するのがオススメです。
参考
Tableau Desktop Specialist試験に受かる勉強法
続いて、Tableau Destop Specialist試験に受かるための勉強法をご紹介します。
具体的には下記の通り。
- Tableauの基礎学習を行う
- 試験ガイドに書かれていることを説明できるようにする
- 試験問題の形式に沿って対策する
勉強法① Tableauの基礎学習を行う
最初は、Tableauの基礎学習を行いましょう。
具体的には、下記のような事柄を抑える必要があります。
- ライブ接続と抽出接続
- Tableauの各インターフェースの名称
- ディメンション、メジャーの違い
- 連続、不連続の違い
- メジャーネーム、メジャーバリューの役割
- 行、列の役割
- マーク(カード)の役割
- フィルタの種類
- アナリティクスペイン
- グループ化
- データ型についての理解
- 地理的役割
- 計算フィールド
- パラメーター
- セット
- 簡易表計算
- 書式設定
- ダッシュボードの概要
- ダッシュボードアクション
- ダッシュボードのオブジェクト
- ストーリーについて
- 結合、リレーション、ブレンド
- Tableau製品についての理解
上記の内容をひととおり説明できるようにすることが大切です。
具体的な学習教材としては、Udemyの「データサイエンティストを目指す人のための『ゼロからの Tableau 入門』」がオススメです。
上記の講座をまず1周した後、理解が薄い部分を再度見直す形で基礎を身に着けると良いでしょう。なお、既に基礎学習を終えた方はこちらのステップを飛ばしても大丈夫です。
勉強法② 試験ガイドに書かれていることを説明できるようにする
基礎学習を終えた後は、試験ガイドに書かれている出題範囲の項目を説明できるようにしましょう。
具体的には、「○○を作成する」「○○を追加する」「○○を割り当てる」「○○を変更する」「○○を整理する」「○○を表示する」「○○を使用する」「○○を切り替える」「○○を追加する」などの実際の「動作」が含まれる項目に関しては、実際にTableau Desktop上で操作してみましょう。
ここで注意すべき点は、複数のやり方がある場合はどちらも試すことです。
たとえば「ワークシートに合計値を表示する」という項目について考えてみましょう。まずは、下記のようなクロス集計表を作成します。
こちらの表に「合計値」を追加します。「分析」→「合計」→「列の総計を表示」と選択することによって「合計値」を追加するのが1つ目のやり方です。
上記の方法以外にも、「アナリティクスペイン」→「合計」→「列の合計」にドラッグ&ドロップすることで「合計値」を追加することができます。
このように、1つの事柄を実現する方法は全て抑えておきましょう。
一方で「○○を説明する」「○○を理解する」などの項目については、ネット記事や公式のヘルプを参照しながら、人に口頭で説明できる状態を目指します。
いきなり人に説明するのはハードルが高いと感じる方は「テストメーカー」などを活用して、ポイントを穴埋めにするのもオススメです。
勉強法③ 問題演習を通してアウトプットする
試験ガイドに書かれていることをひととおり説明できるようになったら、最後に問題演習を通してアウトプットしましょう。公式に問題集は発売されていませんが、ネット上にいくつかマテリアルが公開されています。
下記2つの問題集は私自身も活用させていただいた、非常に実践的な問題集です。
問題集を解くことによって、試験の問題形式を把握するとともに、知識の抜け漏れを発見することができます。「問題を解く → 解答を確認 → 間違えた箇所の分野を補強」というサイクルを回して、最後の補強をしていきましょう。
勉強・試験後の反省
最後に、私がTableau Desktop Specialist試験を受ける過程で失敗したことをご共有させていただきます。
具体的には下記の3つです。
- テストセンターで受ければ良かった
- 深く学習しすぎる必要はなかった
- 複数の教材を活用すれば良かった
反省点① テストセンターで受ければ良かった
1つ目の失敗は、テストセンターで受けなかったことです。当時の私は自宅の方が楽だと思い、オンラインで受験しました。しかし、自宅受験だと面倒なことが多々あります。
具体的には下記の通りです。
- 顔写真つきの身分証明書を準備する必要がある
- 受験当日、家族が部屋に入らないようにする
- 試験を受ける部屋に本棚等がある場合、布で覆う必要がある
- 試験を始める前に、携帯電話で受験環境・本人の顔を撮影する必要がある
- 試験中は常にwebカメラに顔と肩が映るようにしなければいけない
私は目があまり良くないので、パソコンに顔を近づける癖があります。すると、試験官に「顔と肩が映るようにしてください」と3回ほど注意された後、「次に同じことを行った場合は不正行為と見なします」とまで言われてしまいました。
Webカメラの画角などを気にしていると当然、集中力は落ちます。そのため、試験だけに集中して取り組みたい方は迷わずテストセンターで受けることをオススメします。
反省点② 深く学習しすぎる必要はなかった
2つ目の失敗は、深く学習しすぎてしまったことです。具体的には、試験ガイドに書かれていないグラフの作成方法や計算式について学習してしまいました。長期的に見れば必要なことだったので結果オーライでしたが、試験の合格を第一に考えるのであれば勉強する必要はなかったと考えています。
反省点③ 複数の教材を活用すれば良かった
3つ目は、複数の教材を活用しなかったことです。大学受験などでは1冊の参考書に絞って、ボロボロになるまで何周も読むことが正とされていますが、本試験では悪だと考えています。なぜなら、本試験では1つのことを実現する上で複数のやり方が存在する場合、それら全てを抑える必要があるからです。
A/B/Cという3パターンの実現方法があるものに対して、1つの記事や書籍だけを参考にしてしまうと、そのうち1or2パターンの実現方法しか紹介されていない可能性があります。そのため、学習する際は少なくとも3つ以上の記事や書籍に目を通すことをオススメします。
まとめ
この記事では、Tableau Desktop Specialist試験の概要および対策方法をご紹介しました。学習の一助となれば幸いです。
弊社のTableauコンサルティングサービスでは、お客様のダッシュボードのご相談に対し、ヒアリングから実装まで一貫してサポートいたします。ぜひお気軽にお問い合わせください。
ここまで記事を読んでいただき本当に有難うございました。