2022年5月24 日にGoogle Marketing Liveが開催され、小売業向けに11項目のGoogle広告アップデート情報が紹介されました。

アップデート項目を目的別に整理すると以下のようになります。

Google上でのユーザーのショッピング体験を向上させる

  • より視覚的なインスピレーションをユーザーに提供
  • マルチ検索によるユーザー体験の向上
  • AR・3D機能を活用し、商品の明瞭化
  • ユーザーの購入プロセスの効率化

ユーザーにアピールして成果の向上を図る

  • 視覚に訴える広告エクスペリエンスの提供
  • Web to App Connectの活用
  • Youtube上の商品フィードの表示場所の拡大
  • P-MAXの活用によるオムニチャネルへの影響を測定
  • P-MAX で期間限定キャンペーンを実施

新しいポイント機能とインサイトで収益性を向上させる

  • 新しいユーザーをリピーター プログラムに呼び込む
  • 商品情報の最適化

この記事では、これらのアップデートの内容をご紹介します。

Google上でのユーザーのショッピング体験を向上させる

1. より視覚的なインスピレーションをユーザーに提供

この数か月、Google検索では、ユーザーに対してより多くの商品やブランドを見つけやすくするために、ユーザーの視覚に訴える形で表示される検索結果が追加されました。

2. マルチ検索によるユーザー体験の向上

写真と同時に言葉を使って検索する「マルチ検索」が可能になったため、探しているものをより直感的に検索できるようになりました。

※マルチ検索は現在、米国の英語ユーザー向けにベータ版として提供されています。

3. AR・3D機能を活用し、商品の明瞭化

Google検索では、ユーザーはARと3D機能を使うことによって一部の検索結果を拡張現実(AR)や3Dで表示できます。これにより、ユーザーが購入の意思決定を行う際の商品に対する信頼度を高めることが出来ます。

4. ユーザーの購入プロセスの効率化

Googleから直接、広告主ウェブサイトの購入手続きへ進むことができるようになり、ユーザーが購入を完了するまでのステップが簡略化されました。またユーザーはどの決済方法でも購入手続きが可能になります。

※現在、一部の販売者について試験運用をしています。

ユーザーにアピールして成果の向上を図る

5. 視覚に訴える広告エクスペリエンスの提供

アップデート情報の1つ目で取り上げたように、より視覚に訴えるような広告の表示方法に変更されていきます。広告主は2022年中に、より視覚に訴えるショッピング広告を米国のユーザーに表示できるようになります。

新しいショッピング広告とは

  • ページ全体に配置された「専用広告スロット」に表示
  • 商品の説明、レビュー、在庫状況などに併せて、複数の商品画像をショッピング広告に表示

6. Web to App Connectの活用

Web to App Connectを活用することによって、ウェブからアプリにシームレスに移動するユーザーエクスペリエンスを提供できます。また、コンバージョントラッキングを設定すれば、ユーザーがアプリに移動した後のコンバージョンアクションを測定することも出来ます。

7. Youtube上の商品フィード表示場所の拡大

商品フィードがYouTubeショートにも表示されるようになったことで、コンテンツを視聴している何十億人ものユーザーにリーチできるようになりました。

※この機能は、まもなくP-MAXキャンペーンで早期テストが開始され、動画アクションキャンペーンで利用できるようになります。

8. P-MAXの活用によるオムニチャネルへの影響を測定

P-MAXキャンペーンを実施している場合は、店舗販売の測定と店舗販売を重視した最適化を行えるようになります。これにより、成果を最大化できるようになります。

9. P-MAXで期間限定キャンペーンを実施

P-MAXを利用して、特定のイベント等、短期のキャンペーンを実施できるようになります。

新しいポイント機能とインサイトで収益性を向上する

10. 新しいユーザーをリピータープログラムに呼び込む

今後数か月以内に、セール、送料無料、ポイントなど、メリットを2通りの方法でユーザーにアピールできるようになります(米国が対象)。

  • Merchant Centerにリピータープログラムを統合することで、既存のプログラムメンバーに無料リスティングを表示できるようになります。
  • カスタマーマッチのリピーターリストをアップデートすることで、新しいメンバーだけにリピートプログラムを宣伝できます。

11. 商品情報の最適化

アカウント単位で [商品] タブにアクセスできるようになりました。これにより、ショッピングキャンペーンで、各商品単位の成果を可視化することができるようになりました。

まとめ

以上11項目のアップデート情報をお届けしました。今後もGoogleのアップデートに合わせて、最新情報の共有をしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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篠澤弘基

広告コンサルタント。月間予算1億を超えるアカウントの運用実績があり、フルファネルの広告プラン策定・運用・PDCA伴走の経験を持つ。
広告運用だけでなく上流の戦略立案(売上計画や人材配置策定など)で一気通貫の支援を経験。
現在はフィリピンにて、オフショア拠点の立ち上げに従事。

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