はじめに
これまで、コンバージョンアクションはアカウント単位で設定されていました。しかし現在では、Google広告/YDAにおいてキャンペーン単位でどのコンバージョンアクションを基準に入札を調整するか指定できるようになり、キャンペーン単位で目標の最適化を行うことができるようになりました。
それと同時に、管理画面において、コンバージョングループを設定できるようになっています。
コンバージョングループ(Google広告ではカスタム目標)については、実際に設定を行いながら機能のメリットや想定される利用場面についてまとめてみました。
コンバージョングループの概要
コンバージョングループとは、複数のコンバージョンアクションを1つにまとめてキャンペーンに適用することができる機能です。
そのため、目標の異なるキャンペーンに対して各々に適したコンバージョングループを適応することで、各キャンペーンの目標を最適化することが可能になります。
実際に設定してみた
<作成>
まずは、実際にコンバージョングループを作成してみましょう。
※今回はGoogle広告での設定方法を説明します。
手順①:
ここでは、
- 商品購入
- (商品購入前の) 入力フォーム流入
- メルマガ登録
- (メルマガ登録前の) 入力フォーム流入
という4つのコンバージョンアクションを設定してい場合を考えます。
手順②:
管理画面右上の[ツールと設定]>[コンバージョン]と選択し、下部のカスタム目標を表示し、[カスタム目標を追加します]をクリックします。
手順③:
コンバージョングループの名前を入力し(メルマガ_CVAG)、選択肢からコンバージョングループを選んで[保存]ボタンをクリックします。
<キャンペーンに設定>
続いて、コンバージョングループをキャンペーンに設定していきます。
手順④:
[キャンペーンを選択]>[設定]で、「目標」を開きます。
[キャンペーン固有の目標設定を使用]>[キャンペーン目標を選択]に遷移します。
手順⑤:
[キャンペーン目標を選択]に遷移したら、先程作成したコンバージョングループを選択し、[保存]ボタンをクリックします。
これで、設定は完了です。
想定される利用シーン
前述の設定手順のように、「同じサイトでも異なる目標がある」といった場合に有効活用できそうです。
例えば、
<キャンペーンA>
商品購入の増加を目的としたキャンペーン
- ‐ カートへの追加, フォーム流入, 購入完了の際にCVタグが発火するように設定
<キャンペーンB>
メルマガ登録の増加を目的としたキャンペーン
- ‐ フォーム流入, メルマガ登録完了 の際にCVタグが発火するように設定
と、目的の異なるキャンペーンがあった場合、コンバージョンアクショングループの設定により、それぞれの目標に応じた最適化が可能になります。
また、それぞれの目標に対して複数のマイクロコンバージョンを設定している場合も、管理が非常に楽になりそうです。
補足
Googleによると、同じようなキャンペーンを作成しコンバージョンアクショングループを分けてテストを行なうと、学習に支障が出るため推奨されていないようです。
まとめ
目標が異なるキャンペーンごとに最適化を行えることは、ビジネスの最大化を狙う事業者(もしくは代理店)にとっては嬉しいことですね。
Googleの機械学習を上手く働かせるためには、運用サイドでデータを上手く与えてあげる必要があります。そのために、必要に応じてコンバージョンアクショングループの設定を行ってみてはいかがでしょうか?